おうちが嫌いな歪んだ陰キャ尾が杉のおうちに居候するおはなし
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ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

高校生くらいの陰キャ尾くん。家というか弟が苦手で顔を合わせるのがたまらなく嫌なため毎夜見ず知らずの男の家に泊まり込む生活をしてる。やがてそれを知ってしまった杉に俺んちに来ればって杉の家に転がり込むDK杉尾。内容はないです。

2019-09-08 06:35:48
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

杉の家に行く前に「なんでお前の世話にならなきゃならねえんだ」「見ず知らずの奴なんかよりよっぽど頼りになるぜ?俺」「………………オセワニナリマス」「処世術〜〜〜〜〜〜〜」というやりとりがあればいいな。

2019-09-08 13:55:06
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

結局セッするんだよどうせ。杉は親無しでボロアパート一人暮らしで自炊も洗濯もできるし尾にとっては居心地がいい。その内今まで色んな男にしてきたみたく「お礼」ってフェラしはじめる。杉は「そういうことして欲しくて来いつったんじゃない」って言うけど尾は聞かないよね。杉も尾の事は好きではある

2019-09-08 14:04:07
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

けどここまで歪んでると思ってなかったから焦るし好きになった奴がこんなことしてきてなんか泣けてくるしぐすぐすしてたら「なに泣いてんだお前」って笑うんだ。一緒に住み始めてはじめての笑顔がそんな状況での笑顔。それで余計泣けてきちゃう。ここから先は考えてない。

2019-09-08 14:06:36
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

やっぱり根底に「性行為でないと己の価値を見出せない尾」があるから我ながら中々拗らせてるよね…。泣いた杉くんは泣きながらセッして「なあ俺いい?」「スギモト、きもちいい?」ってむちゃくちゃエッロい顔見せながら終始杉に聞き続ける。

2019-09-08 14:52:54
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

一々聞くのには自覚のない承認欲求が存在していて肯定されないと自分は不必要な存在なのではと闇丸出しになってしまうので性行為中はひたすら肯定するか宥めるかしてやらないと酷く悲しそうに押し黙ってやがて行為をやめてしまう。悲しき陰キャ尾。

2019-09-09 23:03:01
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

逆に言うと肯定されれば(使われれば)いいのでモブにいいようにされようが顔も覚える気もない教師の言いなりになろうが尾が「俺はこいつらの役に立ってる」と思えるならそれは尾にとっての救いなんですが杉にはその救いはお前だけが抱えてる思い込みだと思い知らせて欲しいしちゃんとした救いを見出して

2019-09-09 23:35:45
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

やってもらいたいですね…。今のお前の声も仕草も笑顔もみんな作り物なんだと、お前自身が自分を認めてないからそうやって作り物で済ませようとするんだと。もちろん尾は怒るよね。一番されたくない相手に否定されて精一杯やってることが偽物なんて言われたら。これ着地点がわかりません。

2019-09-09 23:39:07
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

それでも次の日にはまたセックスする杉尾。そしていつものように「俺いい?」「なあすぎもと、気持ちいい?」を聞いてくるのを聞かないようにして杉を尾を揺さぶる。すると満足したみたいな声変わり前の声で喘ぐ尾。 いつまでこんな関係が続くのかが不安になってくる杉がいる。

2019-10-09 10:20:18
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

一度家に帰れと促したことがある。尾はそれを頑なに拒んだ。どうも一筋縄では行かない家庭だとは聞いていたが尾がここまで拒否するんだから相当なんだろう。尾のことは好きだけど尾の家の問題を解決しないとこの先長くはもたないと思う杉は単身、尾の家に向かう。

2019-10-09 10:26:03
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

大きな家だった。インターホンを押すと若い男の声。恐らく杉よりも年下か同じくらいかと思う。「オガタくんの友達のスギモトです、お話をしたくて…」とインターホン越しに伝えると大きなドアが開きそこから目元が尾そっくりの少年が顔を出す。「兄様の…お友達、ですか?」そうだと伝えるとすんなりと

2019-10-09 10:31:04
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

中に迎え入れてくれた。弟が紅茶をもって杉を待たせている応接間に入ってきた。「…兄は、兄様は、お元気でいらっしゃいますか」少し訝しげに聞いてくる。「うん、まあそれなりに…」「兄様の具合はどうです?」「?」「いいものでしょう。分かるんです。兄様を抱いた俺だから、分かるんです。」

2019-10-09 10:35:22
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

その顔は尾は自分のものであってけしてお前のものではないという意思に満ちていた。「ふーん…、兄弟でね。そりゃあオガタも歪む訳だ」「貴方に兄様の何がお分かりで?それと、早く帰ってくるよう兄様にお伝えいただけると有り難いのですが」それを聞くと杉は胸の奥がムカムカしてきて出された紅茶を

2019-10-09 10:37:28
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

一気に煽るとその大きな家を飛び出した。自宅に変えると尾はいつものように俺のシャツ一枚を羽織って寝ている。呑気なものだと思いつつ起こさずにいた。尾が歪んだのはあの弟の影響?それだけじゃないはずだ。とにかくもうしばらくは尾の家の事を話すのは控えておこうと思った。

2019-10-09 10:39:20
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

「…どこ行ってた」いつの間にか尾が起きてきて杉の背中に手を回してきていた。「ひみつ。」そう言うと目をキュッと細めすぐにいつもの目に戻し「なんだそりゃ…」と不貞腐れるように呟いた。「お土産あるから食おうぜ。ケーキだぞ、ケーキ!」そうして二人でケーキをつついた。憎たらしいあの弟からの

2019-10-09 10:44:35
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

ケーキだがケーキに罪は無い。「うまい?オガタ」そう聞くと尾は答えずただコクコクと小さく頷くだけだったがその仕草がまた可愛いと思ってしまった。それから尾が口を開く「…今日はヤらねえの」始まった。尾の唯一の承認欲求の矛先だ。「どうしてもしたい?」「どうしてもしなきゃならない時がある」

2019-10-09 10:47:05
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

「どうしてもしなきゃならない時がある」よく尾が口にする言葉だがどうしてもしなきゃいけない時とはなんだろう。単に無性にセックスがしたいというだけで言ってるようではなさそうだ。「してないとおかしくなりそうなんだよ…」これは相当根深いなと杉は飲み込み、「いいよ、おいで」こうして今日も

2019-10-09 10:50:06
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

尾とセックスをする。尾の事は好きだし嬉しかったけど今のこの状況は違う。確かに気持ちいいがどこか虚しい。それは尾も同じなんだろう。誰かに縋っていないと自分が自分でなくなりそうで耐えられないんだろう。そう思うと杉はなんだか泣き出しそうになってしまいその日のセックスは早々と済ませた。

2019-10-09 10:52:08
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

それからしばらく経った日杉は唐突に尾を外に連れ出した。尾は嫌そうにしていたがマスクをするのを許可することでなんとか了承を得られた。「それでどこに行くんだよ」行き先は決まってない。とにかく尾をあの家や俺の部屋から出して淀んだ空気から開放してやりたかった。行く宛もなく電車に乗り、まず

2019-10-09 11:03:28
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

は海に向かった。季節はすっかり秋で風は緩やかに冷たい。「こんなとこに連れてきて何がしたいんだ?」「お前に海を見せてやりたかったの、綺麗だろ」尾は青い空と青い海の境目を眺めて「確かに……綺麗だ…」と呟いた。杉はなんだかもうそれだけで嬉しくて尾を抱きしめてやる。尾もそれに応えるように

2019-10-09 11:06:13
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

杉に身を預けた。「スギモト、俺…どうしていいのかわからねえ」「うん」「でも家には戻りたくない」「うん」「まだお前の所にいてもいいか」「うん」杉は途中から泣いていてただ「うん」としか答えられなかった。それと同時に「こいつは俺が守ってやらなきゃ」という気持ちでいっぱいで。そのまま二人

2019-10-09 11:08:33
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

でしばらく海を見ていた。「…オガタ、一緒に逃げようか」「?」「お前の家からも俺の家からも……ここじゃないどこか遠くで二人で暮らそうよ」そう言うと尾は目を丸くし控えめにくすくすと笑う。可愛い。「…いいぜ?お前とならどこにでも行ける気がするから」

2019-10-09 11:10:51
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

そうして帰りの電車で南がいいか北がいいかと悩みに悩みながら杉たちは自宅に着く。ここにある荷物をすべてまとめる為だ。「ここ結構居心地良かったんだけどな~」と杉がこぼすと「ならやめとくか?」と意地悪そうに笑う尾。 今その顔はずるい。またしたくなっちゃうだろ。という間もなく組み敷かれた

2019-10-09 16:50:02
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

「最後ならしとこうぜ」「お前なあ…」でもちゃんと勃つものは勃ってるから仕方ない。その日はいつもより優しく尾を抱いた。この土地に未練を残さないように、尾の抱えるつらさを宥めるように。尾は嬉しそうだった。ここに来てはじめて嬉しそうな顔を俺に見せた。

2019-10-09 16:52:13
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

「スギモト…どこに行っても俺を見失うな…側に置いといて…」「うん、わかってるよ。お前は吹けば飛ぶようなやつだから危なっかしくて気が気じゃないよ」「ふふ…手放すなよ」珍しく尾が甘えてくる。この家を発つのは明日朝早くだ。これからが大変になるんだろうけどそれでもオガタと一緒ならと思った

2019-10-09 16:56:23
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

…なのにその晩、尾は泣いていた。聞こえるか聞こえないかの微かな声で「こわい」「ちちうえ」「こわい」「さびしい」「たすけて」「もういやだ」そのような事を口にしている。「おがた?」声をかけると同時に尾の肩が跳ねる。「どうした?具合悪い」と聞いても首を横に降り、続ける。「死…にたい、…

2019-10-10 06:02:16
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

訳じゃ…な、い……」「もしお前が俺を必要としなくなっ、た、ら…俺はどうなる………俺はどうすればいい?なぁ、スギモト、おし、えてくれ」震える声で杉にしがみついてぼろぼろと涙を零し何者かに許しを乞い続ける尾。急な事で杉はどうすることが正解なのかわからずただただ丸く縮こまった尾の背中を

2019-10-10 06:05:40
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

さすってやることしか出来なかった。「大丈夫。大丈夫だってオガタ。お前は何も心配することは無いし、そうやって不安がる必要もないよ。ほら、だって俺がお前を必要としてるんだぜ?」そう言い宥めてやると尾は小さく「うん、うん…」と自分に言い聞かす様に呟いていた。そして

2019-10-10 06:08:49
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

顔を上げ俺の目を見て言う。「スギモト、セックスしたい…」杉はやっぱりかという顔をしたが拒むことはしなかった。ここで拒んだらきっと尾は外に放り出されて露頭に迷う幼子のようになってしまうのは目に見えていたから。「うん。いいよ。おいで。」杉は尾の頭を撫でて肩を抱き引き寄せた。

2019-10-10 06:12:06
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

最中も尾は泣いていた。年齢に相応しくない媚びた喘ぎ混じりに涙声が響く。そしてひたすらに杉の名前を呼び続けた。以前から尾が不安定な状態なのは知っていたがそれでも比較的抑えていたんだと気付いてしまい杉はどうしようもなくなりひたすらに尾を抱いた。事が終わるまで尾の涙が止まる事は無かった

2019-10-10 06:27:34
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

ただ、終わり側に尾は杉にキスをしてきた。ここで杉は今までセックスばかりで一度もキスをしたことが無かったことに気付く。そして口を離して尾が言った。「俺のこと、大事にしろよな………親父や弟みたくしてみろ。俺、お前のことぶっ殺してやるから…」涙で腫れた赤い目元をこちらに向けてそう言う様

2019-10-10 06:38:11
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

はどこか煽情的で艶めかしさを匂わせていた。弟の言葉に激昂して勢いで家を出てしまったために尾の家庭の事情はよくわからなかったが、今の発言からして恐らく父親にも弟と同じ事をされていたんだろう。そう思うとまた頭に血が上りそうだったが今は尾を落ち着かせるのが優先だ。今度は杉の方から尾に

2019-10-10 06:41:23
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

キスをしてやった。「なんつうか、初めてだな。こういうの」気恥ずかしくて何かしら喋らないと落ち着かなかった。それを見た尾はふわっと笑うと再びキスをしてきて「そうだな。こういうことは今までしたこともされた事が無かった。お前が初めてだよ、スギモト」杉の中に何か熱いものが過った。

2019-10-10 06:43:49
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

「俺、絶対お前の事幸せにしてやるから。今みたいな歪んだお前から解放するから。絶対に」唐突に口走っていた。それを聞いて尾は静かに「頼むぜ」とだけ呟いて杉の腕の中で眠りについた。翌日、散らかったままの部屋をそのままにして二人駅に向かう。どうやら尾の亡くなった祖母の家が手付かずで

2019-10-10 19:14:07
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

そのままにされているらしい。相当荒れれ果てているんだろうが今の二人には丁度いい住処だ。尾は先日のようにマスクをして僅かなものしか入っていない鞄を下げている。「茨城か〜…遠いな」「ああ…遠い。でもすぐだ」それだけの言葉を交わすと歩き出した。…ちょうど駅に差し掛かろうという所だった

2019-10-10 19:18:05
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

「兄様!!!!」その声が駅前に響いた瞬間尾の顔が一気に曇るのが分かった。「どちらに行かれるのです、貴方は私がいなければまともに生きていく事も出来ない筈でしょう?」それを聞いた瞬間尾が今まで見たこともないこの世の終わりのような顔をしたのが杉には見えた。そして尾が言う。

2019-10-17 05:49:11
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

「貴方を含めあの家には正直うんざりなんですよ、勇作さん。あの家は俺を縛る呪いみたいなものだ、貴方を含め、俺を苛ませるものしか残されていない。俺はあの家を捨てますよ。今までお世話になりましたね。もう会うこともないでしょう」それを聞いた勇作は言葉を失い青くなりその場に立ち尽くすしか

2019-10-17 05:50:06
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

なかった。尾は続ける「俺はこいつと、スギモトと一緒に生きますよ。行き先は告げません。貴方には大事にされましたが俺の凝り固まった蟠りを解きほぐす要因にはならなかったんです。ならなかった。」勇作は目に涙を溜めて呟く。「私では…駄目だったのですか…」「そういうことになります」

2019-10-17 05:50:46
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

「こいつといても俺の抱える病巣はどうなるかはまだわかりませんが、あの家にいるよりかは幾分マシだと思い知らされたんです。でも勇作さん、俺は貴方を恨んだりはしていませんよ。貴方なりに俺を愛してくれていたのは十分に理解していますから。そんな貴方が好きでしたよ」

2019-10-17 05:51:44
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

そう言って尾は勇作の頬に口づけをした。「しかしもう駄目なんです。手遅れなんです。貴方では俺を幸せには出来ないと思ってしまったんです。ですから…」そして勇作の頬を撫でうっすら笑いかける。「例えそれが歪んだ愛だったとしても愛していましたよ、ですから許して欲しいんです。兄が貴方の元を

2019-10-17 05:52:12
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

去るのを」それだけ勇作に伝えると尾は杉の元に踵を返し「行くぞ」とだけ口にした。そして「お前なら俺に巣食う病、固定観念を解きほぐしてくれると思ってる。頼むぜ。」それだけ言うと足早に駅の構内に向かっていく。勇作はその後ろ姿を涙を零して尾の姿が見えなくなるまで立ち尽くしていた。

2019-10-17 05:53:08
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

「良かったのか?」電車内。ようやく杉が口を開く。「いいんだよ。あの人はあそこまで言わねえと届かない。ただ諦めは悪いからどうなることかな」尾は投げやりにそう言ったがその顔は少し憑き物が落ちたようにも見えた。「それより、忘れてねえだろうな」尾が続ける。「?忘れる?」

2019-10-17 14:39:03
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

「俺のこと、手離すなよ。言ったろ?大事にしねえと殺してやるって」そう柔らかい笑顔で杉の目を見て言う。「忘れてないよ。昨日の今日だぜ?」「捨てるなんて口にしてみろ。チンポ根元から切り取って口に詰めてやる」「こわぁい〜〜〜〜」そう返しながら杉は尾の頭を撫で「捨てない。お前の捻じ曲がっ

2019-10-17 14:44:54
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

た考えが無くなるまで、…いや、無くなっても側に居てやるからさ。お前は俺に甘えてればいいよ」自分だってまだ高校生、それも年下の癖に。けれどその言葉に無責任さは微塵も感じなかった。むしろ居心地の良い暖かさがそこにあった。 鈍行の電車は二人を乗せて走る。呪いを抱えた少年を外の世界に

2019-10-17 14:49:43
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

連れ出すように。自分で覚悟が出来たことを祝福するように。 「スギモト、着いたらセックスしたい」「せめて家の中片付けてからにさせてぇ〜?」そこには初めて会った時の抜け殻のような尾は居ない。僅かだが、魂が息をしている。まだぎこちないが尾は少しづつ人間を取り戻そうとしている。杉にはそれ

2019-10-17 14:54:13
ごうと🍄断筆 @Hichina_gk

がとても嬉しく思えた。…ふと尾が静かになったので顔を見ると眠っているようだった。その顔は不安そうに眉を潜めている。それを見て「俺が折れたらこいつはまた元の世界に逆戻りしてしまう。させるか。そんなこと、させてたまるか」杉はそう思うと尾の肩に頭を預け自分もまた眠りについた。電車は走る

2019-10-17 14:57:58
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まとめたひと
ごうと🍄 @Hichina_gk

成人腐/🔞/杉尾ちゃん/MMD/糞馬鹿/たまにいなくなります ケベドス垢→@rotten_sgo ヘッダーはサクラコ様よりお借りしております。さよならはブロ解でよろしゅう。