銃を欲しがるのも、弱い自分が許せないんでしょうね。意識の外に出てしまえば知識は無力です。デイド郡のキューバ系のトランプシフトのように、情動系(恐怖の中枢、扁桃核)にトリガーをかけられては、自覚して立ち止まる余地が乏しい分、意識レベルの倫理コードが役立ちませんtwitter.com/moraculous/sta…
2020-11-14 06:06:51人の脳内に「情報」や「認知」が再構成されるという場独立的な考えは昔のもので、脳は環境から独立した Intelligent system ではありません。意識(conscious representation)の周辺の前意識(sub- conscious representation)はinterfaceで、核心は潜在認知の領域(自分の中の他人の領域)にあります。
2020-11-14 06:07:29身体が理性に先立つのは周知の通り。自覚的な選好判断に先立って視線が選ぶ方に偏るCascade現象を逆手に取って、人の視線の定位反応を操作することで、その人の選好判断までも操作することが可能なはずという予測のもとにCMは作られています。
2020-11-14 06:07:58身体の定位反応が意識的な好みの判断に先立つ前駆過程は、身体的であると同時に潜在的・無意識的・無自覚的で、その適応機構は自分と他人や社会を潜在的な地底でつなげる、コミュニケーションの機能も担っています。
2020-11-14 06:08:28自分で心の中を省みればすべての情報が見いだせるという「合理的な意思決定者」モデル、「心は全面的にexplicitである」という伝統的なアプローチは、前提からして怪しいものでした。
2020-11-14 06:09:37認知社会心理学でいう「原因帰属」で、選択したほうを自分で正当化しようとする動機が潜在的に働くChoice Justification はよく知られていますが、「事後」つまり自分の選択行動の後でそれをどう認知し、その原因をどこに帰属するか、選択の正当化が起こるか否かが、後の選択行動に影響します。
2020-11-14 06:10:48認知(自分の行動の解釈)と情動的な選択。この2つが潜在的なレベルで相互作用し、しかも反復されるという点が重要です。 大衆誘導の現代的なやり方は、選択肢の管理制御「狭めて(Sampling bias)誘発させて(Motivation bias)気づきにくくする」です。
2020-11-14 06:11:36よく知られている「選択盲(choice blindness)」実験の肝は、はじめから「自由な選択だった」という前提のもとに脳がその理由をFabricateしている点。ポイントは、捏造であっても本人はそれと気づかない、捏造でない場合と比べても質的に変わらない理由付けをためらわずにした点にあります。
2020-11-14 06:12:56日常の選択においても、脳はその都度理由を捏造しています。Pre-Dictiveな過程で実質制御されていながら、Post-Dictiveな過程で、「自由」の間隔が広がるということがあり得るのです。
2020-11-14 06:14:03トラムプもよく使うHomeland Security Campaignの特徴というのは、大嘘だろうが、危機感そえ煽れば引き金が引かれるところにあります。恐怖を伴う潜在記憶は訂正されたぐらいでは消えません。事の真偽ではなく、後に残る潜在的な効果、情動的な刷り込みだけが重要なのです。
2020-11-14 06:14:31個体という言葉は社会科学では、自覚を持った近代的自己の意味で使われますが、潜在的な情動は前個体的です。コミュニケーションの中に権力がすでに入り込んでいるとすれば、そもそもわれわれの心を構成するものとして、権力があります。前(場の雰囲気・空気・間も含む)個体的な情動が問われるのです。
2020-11-14 06:16:04無自覚の社会的レベルのことです。認知科学でいう「計算する心」(課題を感覚によってEncodeし、最適解を計算で求め、その解を選択行動としてDecodeするという「心」観とは相容れません。
2020-11-14 06:17:05ファシズムから歴史の経験として学んだことは、行動は必ずしも自己の利益には還元できない、ということでした。人をして、自己愛に還元できない行動に走らせるものとは何だったのか。twitter.com/Asailuck/statu…
2020-11-14 06:21:19ポンペオっていかにも「名前を呼ばれて部屋に残る」組の顔してるんだよな。 pic.twitter.com/dumYS9K3kW twitter.com/afpbbcom/statu…
2020-11-11 13:24:54イデオロギーとは首尾一貫したストーリーで、それによって人々を支配することでした。しかし今や、権力はストーリーの首尾一貫性など気にかけず、潜在レベルの情動に直接、力を行使しています。Awarenessは自由を救えません。潜在レベルへのアプローチに対して、顕在的な意識や意図では抗し切れません
2020-11-14 06:23:43ではどうするか。飲酒運転と同じで、危険性を知っているだけでは役立たちません。潜在レベルでもそれを避けられるような策を、顕在レベルであらかじめ講じる必要があります。情動反応は反射的で型にはまっていますが、学習する可塑性も持っている点に希望はあります。
2020-11-14 06:24:33潜在認知はつねに統計的・大数的に働き、個人の深部でありながら同時に集団を規定します。善悪の境界が融解し、自由と被制御とが両立するグレーゾーンが拡大している昨今です。 対抗・防衛するには、情動と潜在認知の仕組みを知っておくだけでなく、潜在レベルで対抗する策を自覚的に講じることです。
2020-11-14 06:25:52抜粋『サブリミナル・インパクト~情動と潜在認知の現代』下條信輔著、ちくま新書、2008.12.10. pic.twitter.com/VFzYTWBNos
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