
私たち4人は再び路面電車に乗った。 未:行きと帰りで景色違うから良いよね。 美:そうだね。あ!あの店行ってみる? 飛:あの店って? 未:もしかして、ひかりの実家の? 美:そう!
2022-03-30 00:20:33
飛:え?あのお店まだやってるの? 美:やってるよ!行こうよ! 飛:う、うん。 美:挨拶しに行こ? 未:そうだね。
2022-03-30 00:20:53
路面電車はのどかな景色から街の中へと進んでいく。 飛:シャッター閉まってる店多いよ? 美:ほんとだ。 未:私、目悪いから見えない。 飛:あ、でも。
2022-03-30 00:21:01
あの店に近づく。 いくつかの店がシャッターが降りているが、 間に挟まれている1軒の店に光が灯っていた。 美:ほら!やってるよ! 飛:…
2022-03-30 00:21:08
正直、私は気分が乗らなかった。 山や未央奈は行きたいと言ってるけど 葬式に参加出来ず、ひかりが亡くなってから3年が経った今になって ひかりのご両親にどんな顔して 会ったらいいか、分からない…。
2022-03-30 00:21:16
美:着いたよ! ?:いらっしゃいませ…えっ! 美月ちゃん、飛鳥ちゃん、堀ちゃんまで…! 未:お久しぶりです。ひかりのお母さん。 ひ母:仕事忙しいって言ってたから もう帰って来ないと思ってたよ~ 飛:…
2022-03-30 00:21:40
飛:…ごめんなさい! 美&未:!? ひ母:どうしたの? 飛:ひかりの葬式に参加出来なくて… ひ母:あぁ。いやいや、気にしないで。 飛:でも。 ひ母:あなた達には感謝しかないから。 ひかりと仲良くしてくれて… 本当にありがとう。
2022-03-30 00:32:09
飛:… 美:あの、ひかりの話聞いてもいいですか? 未:ひかりの話って? ひ母:ひかりが死ぬ直前、言ったの。 「3人がいてくれて楽しかった。ありがとうって伝えて」って。 飛:ひかり…
2022-03-30 00:32:17
ひ母:実はね、ひかりが死ぬ前に出すはずだった手紙を3人分書いててね。 開けてないからさ。 これ、見て欲しい。 未:え。 To be continued…
2022-03-30 00:32:28