脳がなくても動物は眠る

Daichi Konno / 紺野 大地 @_daichikonno

「脳を持たない動物であるヒドラにも睡眠が存在する」ことを明らかにした論文。 睡眠は脳機能と深く関連しており、睡眠と脳は切り離せないと考えられていたので、とても驚きの結果。 こういう「定説を鵜呑みにせず、ありのままに自然を観察する」研究に憧れます。 advances.sciencemag.org/content/6/41/e…

Daichi Konno / 紺野 大地 @_daichikonno

「なぜ生物は眠るのか？」という問いに対し、近年の睡眠研究の進歩を挙げながら、 ・むしろ睡眠の方が生命体にとってのデフォルト状態である ・生物は睡眠を進化させたのではなく、覚醒を進化させたのではないか と問いかける記事。 すごく興味深い着眼点だと感じました。 science.org/content/articl… pic.twitter.com/1p8jxsOpMx

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Daichi Konno / 紺野 大地 @_daichikonno

この問いかけは、 「なぜ眠るのか？」から、「なぜ起きるのか？」へのパラダイムシフトになりえます。 個人的には、 「起きて行動し、自ら世界にはたらきかけることによって、世界への予測誤差を主体的に減らすため」 という、自由エネルギー原理で言うところのactive inferenceがしっくりきます。

Yuki Kamitani @ykamit

@_daichikonno 意識は夢から進化したという説（ホブソンのProto-consciousnessをざっくり意訳）もありますね。睡眠中にも起こる意識が夢、と普通考えますが

Daichi Konno / 紺野 大地 @_daichikonno

@ykamit こちら存じ上げませんでした。 この考えもふまえると、進化の歴史としては、 睡眠だけの生命体 →覚醒（し、世界に主体的にはたらきかける）生命体 →覚醒中の記憶定着やシミュレーションのために、夢という機構が誕生 →覚醒中の意識という機構誕生 という流れは、個人的にはすごくしっくりきます。

Daichi Konno / 紺野 大地 @_daichikonno

@ykamit （既に多くの人が言っていそう&あくまで個人の妄想レベルで恐縮ですが…）

Hiroyuki Kanaya @simpletocomplex

<#拡散希望>睡眠の起源に迫る一連の研究がScience誌で特集。我々のヒドラでの取り組みも紹介されています。興味のある方は↓ science.org/content/articl… 睡眠に必ずしも脳が必要でないとすると、その最小構成要素は何であろうか。

cryptocyte @cryptocyte

@simpletocomplex 単細胞だけで眠るってことですよね。ゾウリムシに心がある、とする論文もありましたし。（読まずに回答→読ませていただきます。）

cryptocyte @cryptocyte

@simpletocomplex 読みました。この研究はどう役に立つか、について言及しないといけないのは、少し残念でした。 心は、限られた遺伝資源から行動の多様性を実現するために、カオスの縁を使って「気まぐれ」動作を実現するシステムなのだと思っています。 睡眠はカオスの縁を維持するシステムなのだと思っています。

cryptocyte @cryptocyte

たとえばPCは共通設計図に基づく「規格品」として製造されていますが、一方で暗号化等の処理の際にはオリジナルであることを求められます。そのオリジナルさは特別な暗号化回路によって実現されています。（例えばTPM）

cryptocyte @cryptocyte

設計図が共通であっても、入力に対する出力が個体によって／タイミングによって異なる、そのようなシステムです。 ゲノム的に一定に規格される生物においても、オリジナルな挙動をする機能を持ったほうが生存上有利だった、と考えました。

cryptocyte @cryptocyte

ところが、その「乱数発生回路」は常時安定して機能させることが困難であり、一定時間動作ごとにメンテナンス時間を取る必要があるのではないか？という考え（妄想？）です。

cryptocyte @cryptocyte

その意味で、「心」と「睡眠」はセットになって進化してきたのではないか？と思っています。 この場合の「心」は自我などではなく、「気まぐれ」が実現されている、という意味です。