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秋山事務所に届いた一通の手紙、それは季刊誌カルチャーワン夏号の懸賞商品の一つ「ユウランドペアチケット」だった。
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伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

#事務所物語』は、壱ノ笠にある秋山事務所を舞台に、目隠れ所長こと秋山愁治と、片目隠れな部下こと朝松紗南をメインに色んな依頼を解決をする感じのお話だったりします。 作品概要はコチラ⇒charasuji.com/users/5jyouTsu… twitter.com/5jyouTsukito/s…

2021-09-01 21:10:47
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

引用ツイ先のタグで『事務所物語』に登場する自創作ッ子を呟いています↓↓ twitter.com/5jyouTsukito/s…

2021-11-19 22:51:40
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

壱ノ笠の何処かにある元床屋な事務所、そこには自分の能力を使って困っている誰かの為に役立てようとする事務所長・秋山愁治と、年下だけど身長が大きくて愁治からは「長身」と呼ばれる部下・朝松紗南という二人の人間がいる。 #事務所物語

2021-09-01 21:03:46
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

朝は淹れたてのブラックコーヒーを飲み、新聞のテレビ欄を読むのが日課にしている愁治を横目に、紗南はソファの端っこでココアを飲んでいると、事務所の外につけている呼び鈴が鳴ったのと同時に「郵便でーす!」という声が聞こえてきた。

2021-09-01 21:03:46
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

何時ものように紗南が受け答えようとした所、珍しく愁治が立ち上がりながら「俺が出る」と言い、事務室を出て行った。 ――所長が出るなんて、珍しいなぁ…。 そう思いながら最後の一口を飲み干した紗南は、コップを洗おうと台所に向かっていった。

2021-09-01 21:03:47
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

自分が使っているコップを洗い終えた頃、愁治が何かを手に持って戻ってくる姿を見た紗南は、自前のハンカチで手を拭きながらそちらの方へ寄って行く。 「手紙、ですか?」 「あぁ、そうだな」 空返事をしつつ、机の引き出しからカッターを取り出して封を切った。 #事務所物語

2021-09-02 20:30:58
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

中を覗いて取ってみると、そこには観覧車が描かれた二枚の紙と、一枚の手紙が入っていた。 「なになに――このたび、ご応募頂きました季刊誌カルチャーワン夏号の懸賞『ユウランドペアチケット賞』に当選しましたので、ペアチケットをお送り致します――だと」

2021-09-02 20:30:58
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

淡々と手紙の内容を読む愁治に対し「凄いじゃないですか!所長!ユウランドのチケットじゃないですかー!」紗南は素直に喜んだ声で言うが、当の本人は渋った表情になりながらに呟いた。 「でも俺、この懸賞送った覚えがないんだがなぁ…」

2021-09-02 20:30:59
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

身に覚えのない懸賞品が届き、一体誰がこんなことをしたんだと考える愁治を見た紗南は「でも、せっかく当たったんですから、結くんとかマイコさんを誘ってみたらどうなんですか?」と提案をしてみる。 #事務所物語

2021-09-03 20:26:27
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「……まぁ、その手もあるか」 部下の提案に渋々答えるも「一体だれが、自分の所に懸賞を送ったのか」と疑問が巡る中で、愁治はとりあえず机の上にある電話帳から二軒の連絡先を探し始めるのだった。

2021-09-03 20:26:27
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

最初に電話をかけたのは愁治からみて親戚の子にあたる秋山結だった、呼び鈴が3回程なった後に電話に出た結は「あれー、愁治おじさんどうしたの?電話なんて、めずらしいねー」と言ってきた。 「んーやぁ、な。結、ひとつ聞くが、今度の休み遊園地にでも行かないか?」 #事務所物語

2021-09-04 20:08:44
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「今度?…おじさん、ごめん!今度の休み、クラスの子と一緒に遊びに行く約束してるんだよね」 「おぉ、そっか。そりゃあ、わるかったな」 「ううん、こっちこそごめんね!」 「気を付けて遊びに行って来いよな」 「うん!誘ってくれてありがとう!」

2021-09-04 20:08:44
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

電話を切った愁治を見て「どうでしたか?」と、紗南が聞くと「用事があるってよ、最近の小学生って色々と忙しいもんなんだな…」と頭を掻きながら言い返した。

2021-09-04 20:08:45
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

続いては実妹のマイコへ電話を掛けようとしたが、今になって(妹を遊園地に誘うだなんて)と思い止まる。 「秋山所長、どうかしたんですか?」 「いや、その…なんだか妙な感じしてよ」 「妙、ですか?」 「なんつーかな、この歳になって妹と一緒に遊園地に行くなんておかしくねぇか?」 #事務所物語

2021-09-05 20:47:34
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「そうですかねぇ?私はそんなに、ヘンだと思いませんけども」 「ん~……」

2021-09-05 20:47:34
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

悩みながらも愁治は実妹のマイコに電話をかけると「あれ、愁兄どうしたの、珍しいねー?」と行って来る。 「やーな、マイコ、ちょっと唐突で申し訳ねーんだがよ」 「うん?」 「今度の休みって、ヒマか?」 「あー、愁兄ごめん。休みの日も研究で忙しいんだよね!」 #事務所物語

2021-09-06 19:33:37
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

マイコはカレンダーを見ながらに言うと「そうか、悪かったな」と愁治は一言返す。 「こっちこそごめんね、ってよりも愁兄、なんか珍しいこと言ってるけど、なんか大丈夫?」 「なんだよ急にトンチンカンな事言いやがって!」 「いやだって、愁兄から誘うなんてすっごい珍しいなと思ってさー」

2021-09-06 19:33:37
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「そ、それはだな…」 「愁兄、何で誘おうかは私が知る由もない所ではあるけどさ、その積極性、紗南さんにぶつけてみたらどうなのさー?」

2021-09-06 19:33:38
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

急な事を言われ、思わず顔を赤くした愁治は勢い余り「んなぁこと、マイコに言われなくてもだな…!」と言い出したかと思えば、しばらく言葉にならないような言葉を言い終えた後に「そんじゃあ、切るからな!」と言いながら、愁治は電話を切った。

2021-09-06 19:33:38
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「マイコさん、どうでした?」 「用事があるんだとよ、まぁ、大学生だから色々あるんだろうよ」 「成程…」 改めてユウランドのチケットを詳しく見ると、使用期限は発行された日から一年以内と書かれている事に気づき(焦って言う程じゃあなかったな)と思う。 #事務所物語

2021-09-07 19:20:59
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

何気なしにチケットを引き出しへ仕舞おうとした時、朝松紗南は独り言のように呟いた。 「ユウランドかぁ、小さい時お父さんとお母さんと一緒に連れて行ってもらってたなぁ~。コーヒーカップやメリーゴーランドとか乗ったり……学生の時はキールと一緒にジェットコースター乗って叫んだりしました」

2021-09-07 19:20:59
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

チケットを仕舞う手を止めた秋山愁治は「じゃあ、長身が使うか?」と言いながら、チケットを渡そうとしたのを見た紗南は「いやいや!大丈夫ですよ!!それに、秋山所長に当ったチケットなんですから!所長が使わないと!」慌てた口調になりつつも、チケットを取らぬ素振りをみせた。

2021-09-07 19:21:00
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その様子を見た愁治は、実妹のマイコの電話で言われた事を思い出しながら決心して言った。 「じゃあ、俺と行くか?」 「は…、はふぇい?!!」 思わず変な声で返事した紗南だったが、愁治は真面目な声で言い続ける。 「今度の休み、事務所に来てくれ――話は以上だ!」

2021-09-07 19:21:00
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その日の夜、愁治は寝ようと思ってベットで横になっているものの、昼間の発言を思い出しては目が冴えてしまい、かえって寝られぬ事態に見舞われている。 #事務所物語

2021-09-08 20:40:21
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

――なーんで、俺は長身にあぁいうこと言ったんだァ?!いずれせよ、遅かれ早かれそういう事は考えてなかったと言えば嘘になるが…。今度の休みまで、気まずく思うのは、……俺だけか。長身はあー言う事に関しては鈍感だからなぁ…。

2021-09-08 20:40:21
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その日の夜、朝松紗南は古くからの友人でもあるレイビオス・キールに電話をかけていた。 向こうは呼び鈴が五回目で出たかと思えば「おやおや、珍しいじゃないか。サノから電話が来るだなんて」挨拶代わりの一言を申す。 「そう、かな?」 #事務所物語

2021-09-09 19:16:07
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「まぁ、今時は声で会話しなくてもいい感じで対話できるからねぇ。便利になったもんだよ、ホント」 「確かに、そうかもね」 「おっと、すまないすまない。それで、サノは一体何用で私に電話をかけて来たんだい?」

2021-09-09 19:16:07
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

紗南は愁治宛で遊園地のチケットが届いたことと、今度の休みに誘われた事を話すと「目隠れ所長さん、随分と大胆な行動に出たじゃないか!」と言いながら返す。 「大胆?なにが…?」 これ以上は言ってはいけないなと思ったキールはわざとらしい咳き込みをし、話を続ける。

2021-09-09 19:16:08
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「まぁ、せっかく誘われたんだから楽しみなよ。あぁ言う所、サノは好きだったろう?」 「うん、ユウランドに行くの久し振りだから、ちょっと楽しみなんだ」 「そうそう、それくらい素直なのがサノらしくていいよ」

2021-09-09 19:16:08
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ユウランドに誘われた当日の朝の事、紗南は自宅で身支度をしていた。 ――今日は秋山所長が一緒だけど、仕事じゃないから…私服でも、大丈夫だよね。 そう思いながら、クローゼットの扉を開け、服を選んでいた。 #事務所物語

2021-09-10 20:37:41
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

一方、ユウランドに紗南を誘った愁治も、事務所の二階の自宅内でどんな服を着ようかと考えていた。 ――んまぁ、今日は仕事じゃあないんだし、ラフな格好でもいいよな。

2021-09-10 20:37:41
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

互いに考えている事は似ている所はありつつも、約束の時間は刻々と迫っていた。

2021-09-10 20:37:41
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

約束の時間10分前に待ち合わせ場所でもある駅前についた朝松紗南は(服選びに時間かかっちゃったけど、よかったぁ、間に合ったぁ~)と思いつつ、近くのベンチに座って待とうと思って向かった矢先である。 #事務所物語

2021-09-11 18:52:43
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

空いていたベンチに一人、和装姿で座る目隠れ事務所長こと秋山愁治が居たのだ。 「お、おはようございまぁ~す」 驚きを隠せないまま、紗南は何時ものように挨拶をすると「あぁ、おはようさん」と、紗南の顔を見て愁治は返す。

2021-09-11 18:52:44
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「色々と聞きたそうな顔してるな?」 「ま、まぁ…ないと言ったらウソになるのですが…」 「単刀直入に言えば、今日の気分は和装だったからだ。これ以上に返答は、ない」 「な、なるほどぉ~」

2021-09-11 18:52:44
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

目的地へ向かいながらも、隣で歩く和服姿の愁治を見て紗南は一人思ってしまう。 (私も、着物とか着てくればよかったのかな、でも、着るの大変だからなぁ…) すると、愁治は紗南の顔を見て言い返す。 「細かいことは気にするな、長身」 #事務所物語

2021-09-12 20:33:03
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

紗南が口にも出してない事に対して言い返したのは、愁治が有する能力の一つ「人の心を読む力」を使っているからだ。 「んまぁ、確かに、俺の格好はこれから行く場所からは離れてるかもしれんが…気にするなよな」 「は、はい…」

2021-09-12 20:33:03
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

電車を乗り継いで数十分、ユウランドの名物でもある観覧車やジェットコースターなどがが窓から見えてくる。 ――長身も好きな物あるのは当たり前だが…、全然知らなかったな、そう言う事。 #事務所物語

2021-09-13 19:18:19
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

窓からの景色をワクワクしながら見ている紗南の様子を横目で追うと、その視線に気づいたのか「所長、どうかしたんですか?」と聞いて来た。 「いいや、別に。それよりも長身の反応を見てると、すっげぇ子供っぽいなーと思っただけさ」 ムッとした表情を浮かべるも、紗南は素直な気持ちを言い表す。

2021-09-13 19:18:20
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「だって、遊園地に行くのってすごい久し振りですし…なによりも、こうして所長と一緒に行けるなんて思いもしませんでしたから!」 いつぞやに見た笑みと変わらぬまま、今も笑みを浮かべて言う紗南に対し「成程ね」と、愁治は返答した。

2021-09-13 19:18:20
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ユウランド目当ての乗客が大半降りる中、愁治と紗南も 電車を降り、改札を通った。 最寄りの駅というのもあってか、駅の中も外も賑やかな雰囲気があるものだから、紗南の内心としては(一歩でも早く遊びに行きたい!)と思ってしまう。 #事務所物語

2021-09-14 20:14:48
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「おいおい、そんなに慌てなくても、ユウランドは逃げていかねぇぞ」 その姿を見た愁治の声を聞いた紗南はハッと我にかえりつつ「そっ、そーですよね!」と返し、愁治と同じ速度と歩幅で目的地に向かっていった。

2021-09-14 20:14:48
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ユウランドの正門前までついた朝松紗南と秋山愁治は、受付でチケットの確認をし、ついに園内に入って行った。 季節が秋と言うこともあってか、少し早めのハロウィン仕様な装いになっている。 #事務所物語

2021-09-15 20:36:24
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

一日チケットと一緒にもらった園内マップを広げてみると『アナタはどちらのハロウィンを楽しむ?明るく行こう!ハロウィンライトサイド?ちょっぴり怖め!?ハロウィンダークサイド』という文章と共に、ユウランドの地図が橙色と紫色で分かれている。

2021-09-15 20:36:24
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「所長、まずはどっちに行きます?」 地図をみた時点で紗南の気分は上々なのに対し「ん…あぁ、俺はどっちでも構わん、よ」と、何時もより固まり気味に返答する。 「じゃあ、まずはライトサイド!行ってみましょう!」

2021-09-15 20:36:25
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「ハロウィン・ザ・ライト・オア・ダーク」は文字通り、ハロウィンの時期限定の催しでもあり、園内の外装から内装までハロウィン仕様装いを施した、いわばユウランドの期間限定イベントでもある。 #事務所物語

2021-09-16 20:46:32
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ユウランド自体が「ファミリー向けの遊具や施設」と「友人やカップルといった、大人向けの遊具や施設」という風にわかれている為、ハロウィンに限らず季節に合わせた装いを施すようにしているということだ。

2021-09-16 20:46:33
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

なお、食事出来るスペースは両者の間にある為、昼食や夕食を済ませた後にはどちらにも行けるような立地にあるというのも、人気の一つと言える。

2021-09-16 20:46:33
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ライトサイドに辿り着いた朝松紗南はさっそく「所長!まずはどれに乗りましょうか!?」と、目を輝かせて言う姿を見た秋山愁治はアチコチ見ながら、自分が乗れそうな遊具を探し「じゃあ、まずはアレだな」と言いながら指をさした。 #事務所物語

2021-09-17 19:09:09
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その方を見ると、茶や白といった馬や馬車などが沢山ついているメリーゴーランド。 「いいですねー!でも、遊園地の腕慣らしはまず、コレもお勧めですよ!」 納得はしつつも、紗南が指をさしたのはコーヒーカップだった。

2021-09-17 19:09:10
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。

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