思考メモ。
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曲筆 @kyokuhitu

本、窓…空。 立秋…和歌とか…。 ・「夏と秋と 行きかふ空の 通い路は 片へ涼しき 風やふくらむ」(凡河内躬恒) ・「河風の 涼しくもあるか うちよする 浪とともにや 秋は立つらむ」(紀貫之) ・「この寝ぬる 夜のまに秋は 来にけらし 朝げの風の 昨日にも似ぬ」(季通)

2021-08-12 14:29:36
曲筆 @kyokuhitu

「秋風の 吹きうらかへす 葛の葉の うらみても猶 うらめしきかな」(平貞文) 「ゆふぐれの もののあはれを いかがせむ けふより秋に なりぬとおもへば」(永縁) 「風の音に 今日より秋の たつたひめ 身にしむ色を いかでそむらむ」(良経) 寂しい歌より柔らかいのが良いな…

2021-08-12 14:37:51
曲筆 @kyokuhitu

カイコガ、ホント可愛いよなぁ…良い糸を得るために品種改良はしたのだろうけど、「糸」であって「容姿」はそっちのけだろうに、何でこんな可愛いんだろう…?

2021-08-13 04:10:32
曲筆 @kyokuhitu

うーん…金魚や犬猫みたいに愛玩用に改良されたわけじゃないのになぁ。色が白いのは勿論わかるけど、眼とか触角とか、可愛いんだよね。それとも家畜化すると愛玩にも適した形態になってしまうのか、…あるいは、我々が「攻撃的でない形態のモノ」に「愛らしさ」を感じるものなのか…?

2021-08-13 04:22:00
曲筆 @kyokuhitu

後者っぽいな、なんか。我々人間が「攻撃的でない生き物」に「愛らしさ」を感じるんだな。まぁ考えてみればそれはそうか。 …そう考えると私たちの「可愛い/可愛くない」の基準って結構原始的なのかもなぁ。毒ある生き物である蛇を嫌うとか、「これは怖い生き物」って怪我しないように感じるのかも?

2021-08-13 04:29:07
曲筆 @kyokuhitu

「視覚情報からによる情報の伝播」って、メッチャでかいからなぁ…。 「幽霊は足がない」って言うのも、確か円山応挙の幽霊画「返魂香之図」からだった筈だし、このタイトルを応挙がつけたなら、白居易「李夫人詩」から来ているわけで、下半身が無いのは「香の煙」だからなのよね。

2021-08-14 09:57:35
曲筆 @kyokuhitu

じゃあ他はどう描かれていたの?って言ったら、「怪談牡丹灯籠」でも分かるように、足あるのよ。なんならカランコロンと音がするのよ(月岡芳年の画も足がある)、あとは「さかさまの幽霊」と言って、逆さ立ちに描かれていた。 「柳の下に幽霊が」と言うのも、確か漢詩がもとだった記憶がある…。

2021-08-14 10:06:09
曲筆 @kyokuhitu

確かこの辺の話は『怪異の民俗学 6 幽霊』(河出書房新社)にあったと思う。書店では品切れだと思うから、図書館だね。(大学時代に読んだひと) 私たちが信じている畏怖なるモノの姿って、長い年月の中で私たちが創り上げて来た「共通幻想」なんだよなぁって思う。

2021-08-14 10:14:53
曲筆 @kyokuhitu

多分なぁ…今で言うならアマビエのデザイン大勝利(恐らくモトは「アマビコ」の方だったんだろうなと思う)だし、瑞獣・白沢とかもデザイン性から生き残ったんだろうナー…って思う。 カタチないモノを信じ続けるって、結構難しいしなぁ…。

2021-08-14 10:23:29
曲筆 @kyokuhitu

と、言うか「桃太郎は実は女の子」と言う派生民話が採取出来た地域もあったと思うけど…。 まずは香川県高松の(wiki参照)、他にもあったと思ったんだけどな…。 twitter.com/ta1_oboe/statu…

2021-08-14 13:03:29
佐藤太一 𝑻𝒂𝒊𝒄𝒉𝒊 𝑺𝒂𝒕𝒐, 𝑶𝒃𝒐𝒆 @ta1_oboe

あの…男の子が主役だと鬼を力で退治して、女の子だと話し合いで和解、っていう内容が、一番ジェンダーに囚われてませんかね……気のせいですか…? twitter.com/nhk_news/statu…

2021-08-13 22:50:47
曲筆 @kyokuhitu

「桃太郎」人気なだけあって、もうスッゴイ派生してるのよね…。 だから内容の変更は今更…なんだけど、そこは「時代に即したカタチで」つくった方が良いんじゃないかな…。

2021-08-14 13:06:32
曲筆 @kyokuhitu

確か、昔調べた中で詳しく書いてあったのは 滑川道夫『桃太郎像の変容』 (1987年、東京書籍) だった気がする…。中読んで見ないと確証ないかも…。これも昔、大学図書館で読んだやつだと思う。

2021-08-14 13:16:23
曲筆 @kyokuhitu

RT いや、ホントそう…。例えば、「春はあけぼの、ようよう…」という文を聞き、『枕草子』だ!と思えるのは「音読」を授業でしているからで、イケメンやら、「年下の子を自分好みに育てる」と聞き「光源氏だ!」と思えるのも『源氏物語』について授業で学んだから可能なのよ。

2021-08-15 11:19:06
曲筆 @kyokuhitu

「古典はいらない」って聞くけどさ、この「なぜ足のない幽霊像が伝播したか」を理解するには古典の知識が必要で、もう少し言うと「過去を知らないと文化の『なぜ』が分からない」のよね。 そして「捉え違い」をすると、「今の私たち(未来に対する動き)」も変わって来てしまう、とても大切な事なのよ。 twitter.com/kyokuhitu/stat…

2021-08-15 11:30:32
曲筆 @kyokuhitu

例えばワクチンや原発における風評とかさ、教育が行き届いてなかったら、もっと酷かったと思うよ? なんて言うかさ…基本的に人間は「自分にとって都合が良い」情報を信じがちだから…。 それを「これこれこうだから、こっちが正しいの!」と言って、同意まで持って行くのは、実は大変な事なのよ。

2021-08-15 11:39:06
曲筆 @kyokuhitu

今の文化で言うなら、ゲームやアニメが市民権を昔より得るようになったのは、それだけ多くの人に広まり、市場や経済に影響を与えるようになったからだし、「読書推奨」となったのも、教育が広まったからなのよ。広まる前の昔の農家は、労働力である「子どもたちが学ぶ事」自体に否定的な時もあったし

2021-08-15 11:48:00
曲筆 @kyokuhitu

遊戯(文化)で言うなら、将棋や囲碁がここまで「教養ある競技」となったのも、「それに触れて来た長い人々の歴史(文化)」があるからで、歌舞伎だって昔の感覚ではもっと気軽な存在だったしね。 お寿司や天ぷらだってもとはファーストフードだったのが、「年月をもって磨かれた」から今みたいになった。

2021-08-15 11:56:01
曲筆 @kyokuhitu

見上げると、空が少し秋めいていた…。 〈夏と秋と 行きかふ空の 通い路は 片へ涼しき 風やふくらむ〉 (凡河内躬恒、『古今和歌集』168番歌) 古人の感覚は凄いな…。 藤原敏行の〈秋来ぬと目にはさやかに見えねども 〉もホントそう思うけど、素敵な感覚だ…。

2021-08-21 07:14:14
曲筆 @kyokuhitu

RT 多分、「たった一人の英雄譚」という趣向があんまり定着しない文化なんだと思う。勿論、メインとなる英雄は存在するよ? スサノオであり、光源氏なり、義経なり。ただ、「その英雄(主人公)を支えた(関わる)人物」の悲哀も語るのが『長編物語』として人気を博してきたと思うんだよなぁ。

2021-08-21 09:10:57
曲筆 @kyokuhitu

うん、まぁさ、「スーパーヒーローひとり」だけの話だと、どう足掻いて『短編集』止まりじゃない?で、『巨大な悪』って言っても、「ひとりの犠牲で解決出来る悪」じゃない?「複数箇所同時多発」とか、幅を広げるにはチームの方が展開しやすいし、物語も幅をもたせやすいし、軍記ものもそうだしね…。

2021-08-21 09:17:32
曲筆 @kyokuhitu

(平たく言うと、『歴史(軍記)もの』を楽しむ下地が昔から出来上がってる文化なのよね。加えて多神教だしね。ギリシャやインドとかも、ヒーローもの作ったら日本みたいなチームっぽい感じになると思う。)

2021-08-21 09:21:08