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鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

三好 幹斗・・・滝川の元お隣さん。故人。入居順だと滝川→転→三好?優しそうな細目と柔らかい髪が特徴だったらしい。森広女史曰く「今の滝川君とよく似てる」とのこと。嘘じゃなければ。 #鳴坂メモ

2017-09-29 00:07:56
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

ギリギリ自分という質量を保てていた当時の滝川に唯一特大ホームランを与えてからっぽにした男。きっと常にバニラの香りがしたと思う。彼の遺体をいちばんに発見した滝川の心象やいかに。

2017-09-29 00:15:15
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

滝川のあだ名癖は三好から受け継いでしまった悪癖のひとつ 三好がいなくなるまでは森広女史のことをすずかちゃんと呼んでいた #鳴坂メモ

2017-10-02 10:57:11

鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

「そのピアスも、似合ってないよ。貰い物?」 「さあ、どうだったろ」 ふふふ、とハミングのような笑い声を上げたきり話すのをやめて、ゆっくりと立ち上がった彼は、火のついた鍋の番を再開した。 言葉を交わす代わりに、少しノイジーな優しい歌声が部屋中響いている。

2019-08-26 23:57:44
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

CDやMDで埋もれた床にどうにか寝転びながら、シチューが出来るのを待っていた。 なにを話すでもなく、ただ少しの不安や不満も言葉にしないまま 。 彼の調子外れな鼻歌を聴きながら。 今はもう、ただ見たものを思い出すことしか出来ない、遠い過去の話だ。

2019-08-26 23:57:44
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

「滝川さんの部屋にも音楽プレーヤーはあるんだなあ」 意外だ。この人の部屋にあるのは本と最低限の家具だけだと思っていた。 「貰い物だけどね」 「何聴くんですか?」 「さあね、なんだったかな」 とぼけたように笑う滝川さん。 「さあねって…何ですかその返答」 ふふふ、と歌うように笑う声。

2019-08-27 00:03:28

鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

みよたき、滝川からすれば地獄を極限まで薄めた浅瀬で手を取り合ってダンスしてたのに、三好は最初から地獄に繋がった奈落の淵でいつ命綱無しバンジーしようかと画策していた感じなので無情

2019-09-03 03:37:31
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

忘れることなんて無いし出来ないししたくないと思っていたのに、あの人の少し掠れて優しかったはずの声だけが思い出せない

2019-09-03 03:39:41
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

あの人の、ひなたに居る猫みたいに細い目も、煙たくて甘い香りも、弦を抑えるために硬くなった指の感触も、最後にこぼした言葉のひとかけらだって思い出せるのに、自分の名前を呼んでくれた優しい声だけが思い出せない

2019-09-03 03:47:55

鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

滝川倖哉 読書と不純同姓(異性でも可)交遊以外にこれといった趣味がないDK 干渉してくる気のない三好が気に入っている 音楽が嫌いになった 「俺、幹斗さん」 三好幹斗 音楽以外に出来ることも縋るものもないゆるふわ20代中盤男 三度の飯より音楽が好きだったけど才能は無い 「僕、倖哉」

2019-10-22 02:52:22
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

「誰にでもひとつは秀でたところがあるったってさ、いちばん好きなことに秀でてなきゃ辛いだけだよなあ。これしかない、ってことに秀でてなきゃ、ね。分かってるんだ、才能無いって」

2019-10-23 03:38:06

鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

それは俺しか知らないことみたいだ。 いつだって微笑んでいる彼の、その表情の理由。無関心のことなかれ主義。社会性の乏しさを隠すための唯一の仮面。 散らかった部屋の隅に座り込んでギターを弾きながら、何事かぼそぼそと囁く時の感情のない顔、薄く開いた目。 俺しか知らない、彼の一番美しい姿。

2019-11-24 02:07:32
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

「灰が」 「うん?」 やっと顔を上げた。 「落ちてるよ」 彼は煙草を咥えたまま、コード譜を起こす手を止めてぼんやりと床を見つめていた。 膝の上に落ちた灰は、熱でジーンズの表面を焦がしている。 「火傷する」 「うん」 「部屋が火事になるよ」 「それは困るね」 開かれていた彼の目が細まる。

2019-11-25 15:29:23

鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

いつもみたいに喧しくギター掻き鳴らして、大して上手くもない歌だけ歌ってればそれで良かったんだ。あんたのそのどうしようもない立ち往生が愛しかったのに。

2019-11-27 22:08:31
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

生きていく上で役に立たないくらい、何でもないよ。役に立つものだけ選んでいったら、今の僕にはきっとなんにも残らないからさ。倖哉はどうだろうなあ。……ううん、お前は頭良いし覚えも早いし器用だから、色んなものが残るよ。きっとね。

2019-11-27 22:15:25

鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

たき「幹人さんメリクリ」 みよ「え?今って12月なの?」 た「日付感覚失うにしても酷すぎるでしょ」 み「まだ10月後半くらいだと思ってたよ。道理で寒いはずだね」 た「気温1桁な時点で気付きなよ……」

2019-12-25 22:55:12
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

たき「冬服出てないの?」 みよ「衣替えしてないから出てるよ」 た「しろよ。ちょっと驚いたよ。だから暖かそうなセーター着てるんだ」 み「冬服は今来着てる分とあと3着くらいしか持ってないな」 た「論外」

2019-12-25 23:00:16
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

たき「そんな幹人さんにこいつをプレゼント。駅前の雑貨屋に売ってたダサセーターだよ」 みよ「わあ、トナカイの首が飛び出してる」 た「大事に着てね」 み「部屋着で良い?」 た「ダメ。今それ着てお返しのプレゼント買ってきて」 み「いくら社会性がない僕でもそれはちょっと厳しい」

2019-12-25 23:04:16

鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

貴方がいなくなる時粉々に砕いていったCDやMDを片付けるのがどれだけ大変だったか、貴方は永遠に知ることが無いって、理解するまでこんなに掛かったよ

2020-01-17 14:45:38
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

貴方が連れて行き忘れたものを、何年も経って傷だらけになった盤面を、あの時貴方がしたのと同じようにただのプラスティック片に変えてしまおうと、何度も考えた。その為にシュレッダーまで買ったんだ。けれど、何かにつけて先延ばしにしてきてしまった。

2020-01-17 14:56:36
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

再生は1度だってしたことのない、「無題」とだけ書かれたそれをずっと持ち続けていることが、時折無性に哀しくなるよ。

2020-01-17 14:56:36
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

できる限りは連れて行くよ。何の面白みもない塵の山だって、どうせ僕の一部なんだから。それでももし、どこかに逃げたそれを1枚でも見つけ出したなら、倖哉にあげるから、好きにしたらいい。けど、お前はきっと喜ばないだろうね。こんなもの、と踏み砕いたって良いんだよ。

2020-03-02 00:45:59

鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

修羅場中に落書きをするな みよたき pic.twitter.com/9ayLE6rpUK

2020-04-30 22:44:56
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鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

僕の人生には僕しか居なかった。 紙に書き殴った歌詞も、乱雑に放った楽譜も、一人の部屋を埋める本やCDも、僕を取り囲む全部の物が僕自身だったから、孤独ではあるけれど寄る辺がないとは思わなかった。 狭くて暗い非現実の王国で、誰からも必要とされないものを生み出すことだけが、僕の人生だった。

2020-07-31 13:58:14
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

「僕の人生には恋と詩しかない」と誰かが書いていた。 学のない僕にはなんだか小難しい詩ばかりで、真面目に読んだ覚えは無いけれど、その言葉だけは頭の片隅で形を保ったまま残っている。

2020-07-31 14:20:26

鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

一日中降り続いた雨が気まぐれに止んだ後の、あわく黄色い街灯に照らされたアスファルトと、噎せ返りそうなほど強い匂い。 ぬるい風が、夜道を徘徊する孤独な男の髪を掻き回して吹き過ぎ去っていく。 彼の音楽を初めて聴いたとき、俺が連想した情景。

2020-10-11 03:03:42
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

弦を爪弾くのを止めた彼が気まずそうに「どう思った?」と訊ねるのが可笑しくて、正直に「好きじゃないです」と答えた。 目の前にいるこの男以外、誰のためでもない音と言葉の羅列。いっそ不愉快ですらあった気がする。 不愉快で、理解不能で、だからこそ興味が湧いたのだろう。

2020-10-11 03:03:42
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

屹立した高い壁の向こう側から漏れ出てくる音を、嬉嬉として拾って歩くような、愛おしくてどうしようもない日々。 その始まりは、澱んだ雨上がりだった。

2020-10-11 03:03:42

鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

たき「幹斗さん何歳くらいでどんな風に死にたい?」 みよ「えー。30になっても今と変わらず面白みがなかったら空でも飛んでみようかな」 た「ロックンローラーは27歳で死にがちらしいけど」 み「僕ぁロックンローラーじゃないしなぁ」 た「じゃあ何?」 み「ギターおじさん」 た「ギターおじさん……」

2021-07-14 22:56:45
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

27にもならなかったし、あのギターおじさん本当にロックンロールのロも無かったんだなー。と思っているウン年後の滝川倖哉はロックどころか音楽を聴かない。

2021-07-14 23:00:44

鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

信仰できる神の不在を嘆き、己の中に神を見出すこともできず、また嘆き、つかみ取らず、何者にもならない硝子の膜のような自己を肯定することで生きてきた貴方だ。 それがどうして割れてしまったのかを考えるほど、無意味なこともない。貴方はきっとそうなるように選択したのだから。 なのに。

2021-08-30 03:19:47
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

少しアレなみよたき 「○○○○○」「○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○」つってセンシティブな展開になるかと思ったら「いや、それ僕が犯罪者になるから」と珍しくド真顔で断る三好。追記有 fse.tw/6XDHVspH#all

2021-09-25 05:27:21

鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

解像度が鬼低かったから再掲。 引用元のついでに考えてた、三好エミュをせずにいる滝川と滝川のせいで死に時を逃した三好の世界線。 twitter.com/Aoya_Nakizaka/… pic.twitter.com/8QzniFjZXD

2021-10-29 11:05:23
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

「ディジーディジー」聴いてたら、100%絵面合わないのは分かってるんだけど大人になった滝川と三好にオープンカー乗って海岸沿いカッ飛ばしてほしくなっちゃった

2021-10-27 15:28:13
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鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

元の滝川は「幹斗さんは目が悪くなっても恐らくコンタクト維持不可」という考察から弱い眼鏡をかけていたけど多分こっちは普通にコンタクトにする。 三好はあまりにも滝川がそばに居る時間が長くなりすぎた結果境界がおかしくなってきて真顔の時間が増える。社会性フィルタの敗北。

2021-10-29 11:06:31
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

本来そなわっていた(三好エミュしなければ発動していた)「空気みたいに場に馴染む」パッシブと、「案外この世と幹斗さん以外の人間みんなチョロいな〜」の精神が悪魔合体して、元の世界線の数倍性格が悪く育っていそうな滝川倖哉。 (寝落ちする前にめちゃめちゃ描いてたメモより)

2021-10-29 11:07:29

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まとめたひと
鳴坂蒼也 @Aoya_Nakizaka

自称一次創作なんでも屋さん。またの名をアクティブなオタク。 歌をうたう、演技する、文や絵を描く、合成音声と戯れる等。 お仕事のご相談はDMからどうぞ。 FA▶#鳴坂見ろや TRPGアカ▶@Nakizaka_TRPG

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