CDCは、公衆において弁なし多層性布マスクの使用を推奨。マスク着用の感染防護効果について、エビデンスをまとめた優れた総説。 @influenzer3 先生のスレッド
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influenzer @influenzer3

●米国CDCがマスクに関するガイダンスを改定 →11/10に改定されています。 公衆でのマスク是非議論はもう決着済でいいでしょう。 ガイダンスですが、これまでのエビデンスをまとめた優れた総説になっています。 一読の価値が大ありです。

2020-11-14 20:10:09
influenzer @influenzer3

将来、インフルエンザパンデミックが来るでしょうが、もうマスク議論はもう終了で良いかと。 Scientific Brief: Community Use of Cloth Masks to Control the Spread of SARS-CoV-2 cdc.gov/coronavirus/20…

2020-11-14 20:10:10
influenzer @influenzer3

---- (背景) ・SARS-CoV-2は咳やくしゃみ、歌ったり会話したり、呼吸する際に発生する飛沫によって主に( predominately)感染する。 ・CDCは公衆において、弁なしの多層性布マスクの使用を推奨する。

2020-11-14 20:10:10
influenzer @influenzer3

・マスク着用は、感染伝播の原因の50%以上を占めていると推定されている、無症候あるいは発症前の元気な患者からのウイルス排泄を抑えることを主たる目的としている(source control)。 ・同様にマスクは着用者が感染性飛沫を吸入する量を減らす効果もある。

2020-11-14 20:10:10
influenzer @influenzer3

・公衆でのマスク着用の効果はこれらの組み合わせによる複合的なものであり、マスクを常時正しく着用する人が増えるほど、個人の予防効果は高くなる。 (ソースコントロール) ・多層性布マスクは環境への呼吸系飛沫の飛散量を減少させる。

2020-11-14 20:10:11
influenzer @influenzer3

・多層性布マスクは粒子径の大きいものだけでなく、会話量やある種の発音で発生が増加する10μm未満の小粒子もブロックできる。 ・多層性布マスクは10μm未満の小粒子の飛散量を50-70%減少させるだけでなく、トラップされなかった小粒子の前方向への飛散量を減少させる効果を持つ。

2020-11-14 20:10:11
influenzer @influenzer3

・複数の検討で80%以上の飛沫ブロック効果が確認されており、いくつかの検討では、感染者に着用させるソースコントロールとしてサージカルマスクと同程度の能力を示している。

2020-11-14 20:10:11
influenzer @influenzer3

(個人防護) ・複数の検討が、布マスクが10μm未満の小粒子も含めた飛沫をトラップすることで、着用者の曝露量を減少させることが示している。 ・各種マスクの相対濾過率は研究間で結果が大きく異なっているが、主に研究デザインや検討した飛沫の粒子径の違いによるものと思われる。

2020-11-14 20:10:11
influenzer @influenzer3

・糸数の多い布(higher thread counts)を多層(Multiple layers)で用いる事で性能は向上し、ある状況では1μm未満の粒子を50%以上トラップする事もできた。

2020-11-14 20:10:12
influenzer @influenzer3

・polypropyleneのような素材では静電気効果(a form of static electricity)によりトラップ機能がさらに向上する。silkのような素材は撥水性を持つという利点があり、長時間着用による通気性や快適性をもたらすかもしれない。

2020-11-14 20:10:12
influenzer @influenzer3

(感染性防御効果に関するヒトでの検討) ・実際の有効性(“real-world” effectiveness)のデータは、観察研究と疫学研究に限られている。

2020-11-14 20:10:12
influenzer @influenzer3

1) 有症状の2人の美容師が8日間に139人の接客を行った。平均曝露時間は15分だった。その後の追跡できた客67人では発症例は1例もなかった。美容師も客も条例および店の方針により、接客中は常時マスクを着用していた。

2020-11-14 20:10:13
influenzer @influenzer3

2) 世帯内に1例以上のPCR確定例がいる北京の124世帯の検討では、発症前にindex caseも家族もマスクを着用していた場合には、二次感染が79%減少していた。

2020-11-14 20:10:13
influenzer @influenzer3

3) 接触者追跡調査の一環としてタイで行われた後ろ向き検討では、リスクの高い接触時にマスクを着用していた人は、着用していなかった人に比べ、感染リスクが70%以上減少していた。

2020-11-14 20:10:13
influenzer @influenzer3

4) セオドア・ルーズベルト航空母艦のアウトブレイクの検討では、艦内でのface coveringsの使用は感染を70%減少させていた。 5) 感染者を乗せた10時間を超えるフライトでの検討では、マスク着用が感染阻止効果があることを強く示唆していた。

2020-11-14 20:10:13
influenzer @influenzer3

(結論) ・実験および疫学検討の結果は、公衆でのマスク着用がSARS-CoV-2の感染拡大を減少させることを支持している。

2020-11-14 20:10:14
influenzer @influenzer3

・マスクの予防効果は感染者着用によるソースコントロールと、個人防護の組み合わせによって得られるものである。この効果は補完的もしくは相乗的に作用する可能性があり、公衆でのマスク着用は個人のマスク着用による予防効果を高めると考えられる。

2020-11-14 20:10:14
influenzer @influenzer3

・布マスクの防御効果の検討は、粒子のフィルター効果や着用感などといった観点から、素材の組み合わせを含めさらなる検討が必要である。 ・universal masking policiesにより、社会的距離、手指衛生、換気と組み合わせる事で、将来のロックダウンを回避する事ができるだろう。 -----

2020-11-14 20:10:14