旧百三十銀行ギャラリー(福岡県北九州市八幡東区)で開催された「古往今来~触れて感じる八幡の歴史」西日本工業大学 デザイン学部建築学科 水野研究室 ゼミ成果発表展示について。会期は2023/2/10~2/19。
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タケ @take_all_a

先日ツイートした件を改めて。 #旧百三十銀行ギャラリー (福岡県北九州市八幡東区)で2023/2/10(金)~19(日)まで、「古往今来~触れて感じる八幡の歴史」というタイトルで西日本工業大学 デザイン学部建築学科 水野研究室 ゼミ成果発表展示が行われた。 pic.twitter.com/pL4ywJvKAb

2023-02-22 22:34:03
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北九州市は1963・S38に5市が合併して誕生。その旧5市のひとつ八幡市は八幡製鉄所とともに栄えた。本展は、西日本工大 水野研究室が制作した様々な展示物を通して八幡の都市史を振り返る企画展である。 pic.twitter.com/Uj1MbqTGUx

2023-02-22 22:35:05
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本展の目玉は、八幡駅から八幡市民会館にかけての「国際通り」という大通り沿いの街並みを再現した大型模型だ。八幡製鉄所を抱える旧八幡市の中心部は戦時中の空襲によって焼け野原になった。その後の戦災復興で整備されたのが国際通りの一帯。 pic.twitter.com/ZkIjnFmDHj

2023-02-22 22:38:34
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もっとも、戦後昭和期に建てられた国際通りの建築群で現存するのは八幡市民会館、福岡ひびき信用金庫本店、そして八幡東柔剣道場の3件くらいで、大半は建て替えられた。高層マンションが並ぶ景観から戦後復興期の痕跡を見出すのは難しい。 pic.twitter.com/gYn0kL2gF8

2023-02-22 22:40:44
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そこでこの街並みの模型では、解体された建築も用意され、現在の建築と置き換えることで昔の街並みを再現できる仕掛けになっている。ここまで掲載した模型写真は、おおむね現在の街並みを再現したものだ。 pic.twitter.com/6jbpSAW7Cd

2023-02-22 22:43:28
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そしてこちらが解体された建築群に置き換えた状態。私が直接知っている1990年代後半は、ここに並ぶ建築が全て残っていたわけではないが、それでも高層マンションに建て替わる前の平和ビルはこの目で見ていただけに、過去の再現模型は懐かしく拝見した。 pic.twitter.com/3OBgBsivlX

2023-02-22 22:48:33
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では個々の建築を見ていこう。まずは現存する八幡市民会館(村野藤吾、1958・S33)。宇部市渡辺翁記念会館(山口県宇部市)や米子市民会館(鳥取県米子市)とともに、村野が設計した公共ホールで現存する貴重な建築だ。 pic.twitter.com/Vs9zxG6eVi

2023-02-22 22:51:15
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もっとも、八幡市民会館は2016・H28に閉館して今も閉鎖中のまま。北九州市はこの建築を埋蔵文化財センターにリノベーションする計画を決定している(写真の2023年2月時点で未着工)。公共ホールではなくなるのは残念だが、解体よりはマシだと前向きに受け止めたい。 pic.twitter.com/k2msMXa4aW

2023-02-22 22:54:10
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したがって厳密には旧八幡市民会館と表記すべきだが、そうしないのは気持ちの問題ですね。少なくとも埋蔵文化財センターとしてリニューアルオープンするまでは、「旧」を付けずに呼びたいと思う。 pic.twitter.com/lOj42M9xWw

2023-02-22 22:56:47
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八幡市民会館の前にカーブしながら突き出た部分は八幡市公民館(設計者未確認、現存せず)だ。1951・S26に竣工し、公民館機能が1960・S35に移転した後も建築は1994・H6まで存在したようだが、私は実物を見ていない。 pic.twitter.com/BmyjIz1JoU

2023-02-22 23:00:43
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私は旧八幡市時代を振り返る企画展や写真展をいくつか見ているが、1990年代まで残っていた割に現存末期の八幡市公民館の写真は意外と出てこなくて、八幡市民会館と八幡市公民館が揃った姿をまともに見るのはこの模型が初めてだったりする。 pic.twitter.com/gNqF29TjIp

2023-02-22 23:03:02
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次は福岡ひびき信用金庫本店(村野藤吾、1971・S46)。竣工当時の名称は北九州八幡信用金庫本店。北九州市誕生後の昭和40年代ともなると戦後復興の意味合いは薄い。八幡地区における村野の一連の建築では最後の仕事である。 pic.twitter.com/M1Ks2FzXv1

2023-02-22 23:07:26
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新聞報道によると、福岡ひびき信用金庫はこの本店を改修して使い続ける方針で、それが可能になったのは、隣接する八幡東柔剣道場(設計者未確認、1983・S58)の敷地を取得して増築し、本社機能を集約できる見通しが立ったからとのこと。 pic.twitter.com/hmcj6KJz04

2023-02-22 23:11:29
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北九州市は市内の村野建築のうち、八幡図書館(1枚目)と小倉市民会館(2枚目)は解体した一方、八幡市民会館(3枚目)は用途変更で存続させ、民間の福岡ひびき信用金庫本店(4枚目)については隣接する市有地の売却で保存に協力したことになる。 pic.twitter.com/FyVoDToCKu

2023-02-22 23:20:37
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昨夜ツイートした第1回に八幡市民会館の昔の写真を追加する。2014年に八幡駅で行われた写真展「懐かしの八幡写真紹介」から。大元の出典や撮影時期は不明。右奥に八幡製鉄労働会館、その向こうに製鉄所の社宅が写っている。これの鮮明な写真が見たいものだ。 pic.twitter.com/01mlP0cDcN

2023-02-23 23:29:05
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同じく八幡市公民館の写真。こちらも大元の出典や撮影時期は不明。八幡市公民館が無くて復興平和記念像は写っていることから、1953・S28から1958・S33の間と思われる。 pic.twitter.com/HryKsCGx40

2023-02-23 23:30:36
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タケ @take_all_a

福岡県を中心に、建築・団地・土木・産業遺産などについて、ツイッターにつぶやいたことをまとめています。個人サイトの方は放置中。