綿サロンFuwa+Fuwa

ちゅんLife @ChunkunLove1

住宅街の一角にある「綿サロン Fuwa+Fuwa」は、ちゅんやもちなど綿族専門の美容室。店長さんは以前公園のそばの大きなヘアサロンで働いていた背が高くて黒髪のイケメンお兄さん。その大きな手で優しくシャンプーされたらどんな綿たちもメロメロ、フワフワになるんだとか。たまに現れる煤色の髪の

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ハンサムなお兄さんはお店の人ではないのだけれど、お掃除やお片付けなんかを手伝いながらニコニコと店長さんを見つめてるんだって。 私のところにはもちもちゅんもいないんだけど(彼らは自らパートナーとなるヒトの元へ現れる)、暖かくて優しい雰囲気のその素敵なサロン、私も覗いてみたいなぁ。

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極Lv88の長谷部くん、他の男士とのバランスを考えしばらく出陣を控えてくれとあるじに言われてしまう。 「あと頼みたい仕事があって」 「はぁ…綿当番？」 翌日から長谷部くんは出陣や演練で留守にする男士たちの眷属である綿たちの面倒を任され、週に一度は現世の綿サロンFuwa+Fuwaに綿たちを

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連れて行ったりする。綿が多く一度に全員は連れて行けないので毎週行く必要があるし、長谷部くんに片想い中の特が付いたばかりの燭台切くんはその度にハラハラしてる。 「ねぇそのサロンの店長が美丈夫って本当？」 「そうなんじゃないか？お前によく似ているな」 「んんッ…やっぱり僕も一緒に」

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\みっちゃん演練出かけるぜー！/ 「あっ貞ちゃん今行くよ」 「じゃ、しっかり励めよ」 「えっ長谷部くん待って！」 綿たちを両手で抱え長谷部くんは今日も元気に現世へ向かう。 (おしまい)

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とある本丸で綿当番を任されている長谷部くん、今日も現世の綿サロンFuwa+Fuwaへちゅんたちを連れて行きトリミングしてもらい、本丸に戻ったところで燭台切くんに出くわした。 ｢お帰り…待って長谷部くん、何この匂い？｣ ｢匂い？ああ、サロンでハンドクリームをつけてもらったからその匂いか？｣

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帰り際、長谷部くんの手が酷く荒れているのに気づいたFuwa+Fuwaの店長長船さんは長谷部くんの手にハンドクリームを塗ってくれたのだった。 ｢あとこれ持っていけって｣ 紫と金色の美しいケースに入ったハンドクリーム。これをもらっただって？僕だって長谷部くんに何かをプレゼントしたことなんて

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ないのに?! ｢次のトリミングは僕も行く！絶対について行くから！｣ 大きな足音をたてて立ち去る燭台切くん、呆然とする長谷部くん。 ｢あいつ…そんなにハンドクリーム欲しいのか？｣ そうじゃないちゅん、男士の俺は男心が分かってないちゅん…。一部始終を見ていたちゅんは小さなため息をついた。

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翌週のFuwa+Fuwaへは燭台切が向かうこととなった。長谷部くんはおはぎの宴とやらに出席するあるじに付き添うため現世の別の場所へ行ってしまったからだ。 ｢いらっしゃいませ｣ 綿サロンにいたのは店長の長船ではなかった。 ｢スタッフの長谷部です。長船は急用のため不在で…あっでも俺も

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綿トリミング師の資格は持っていますのでご安心を｣ ぎこちなく微笑んでスワたちを受け取るスタッフの長谷部くん。どことなく自分の(本丸の)長谷部くんに似ているなとふわふわした気持ちで彼の手元に目をやると、その細い指は荒れており… 気がついたら燭台切くんはスタッフ長谷部くんの手に自分の

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ハンドクリームを塗り込んでいた。 ｢もう少し自分にも気を使ってあげないとダメだよ？｣ 何をやっているスワ…きみがクリームを塗るべきはこのハセベクンではない、本丸の長谷部くんスワ。まぁ世話を焼きたくなる気持ちは分かるスワけど…トリミングを待つスワ燭はそっとため息をついた。

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燭台切がちらしを持ってきた。現世にオープンした綿専門の運動施設Moku+Moku。あぁこれなら知っている。綿たちが… ｢これね、綿たちが輪になって黙々と身体を鍛える施設らしいよ。面白いよね｣ なぜお前が嬉しそうなんだ燭台切？ ｢ねぇ、綿くんたちも運動した方がいいよね？綿サロンに行くついでに

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この施設にも連れて行ってあげたらいいと思うんだ。きみだけじゃ大変だろうから僕も非番を合わせて…｣ そこまで綿の健康のことを考えてくれるなんてお前いいやつだな燭台切。 ｢いやほら、ちゅんくんなんて可愛いお布団にも窮屈で入れないみたいだしさ、彼らのボディを引き締め…いたた、やめて

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ちゅんくんつつかないで！｣ \俺のふっくらボディを口実に長谷部とでえと(仮)したいだけちゅん！でえと(仮)は構わないが俺は運動施設なんてごめんちゅん！/ ｢そうだな…うちのちゅんは少し…丸みが豊かだしな｣ \長谷部ーっ！まっぴらごめんって言ってるちゅーーーん！/ どうなるちゅんくん&綿……

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｢燭台切､これ…｣ 花束？長谷部くんが僕に！？ ｢……っ､今日Fuwa+Fuwaに行ったんだ､ちゅんがきな粉の中に突っ込んで餅も絡まってしまって。シャンプーしてもらい帰ろうとしたら近くの花屋の男に声をかけられて｣ ああっあの花屋！ ｢期間限定花束おみくじをやらないかと言われてな、俺は

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大吉だったからこれを作ってもらった｣ お前の方が薔薇は似合うだろうと､長谷部くんは僕に花束をくれた。 ｢話し方が少しお前に似ていたな。これをきみに、って…ふふ｣ ちょっと待って？柔らかく笑う長谷部くん､何を思い出してるのさ？ ｢あの男､上手に片目で瞬きしていた｣ それウインクーーー！

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｢中吉と小吉もあるそうだ､どんな花か気になるからまた今度…｣ ｢僕が行くよ！｣ ｢ん？｣ ｢あ､えっと､今度は僕が花束おみくじしてくるよ。そしてその花束をきみに贈らせてくれないかい…今日のお礼に｣ ｢そうか？お前もおみくじ好きなんだな｣ おみくじも長谷部くんも大好きだよﾁｸｼｮｳ！

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Flower Shop Fukushima にて～ ｢今日はやけに薔薇が減ってるなぁ｣ ｢号ちゃん！ふふ､さっきめちゃくちゃ花束おみくじ引いてくれたお客さんがいてね｣ 小吉と中吉が出るまで引いてったぁ？正気か？このおみくじほとんどが大吉じゃねぇか。どこのどいつか知らねぇが､大量の花束抱えてご苦労なこった twitter.com/ChunkunLove1/s…

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今日もちゅんべくんと男士の僕が現世に出かけた。僕は知ってる、ちゅんべくんが現世の綿専門運動施設Moku+Mokuに通っていることを。 先月あるじくんが僕たちに買ってくれた､人魚型の寝袋が窮屈だったことを気にしてるんだよね。でもねちゅんべくん、僕はきみのふっくらボディが好きなんだ。

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きみはそのままでとても魅力的なんだよ？ さて､きみのためにおやつを用意しよう。厨でカステラを貰ってお茶を淹れよう。そろそろきみがお腹を空かせて帰ってくる頃だ。 ｢ただいま……長谷部くん｣ ｢お帰りちゅんべ､燭台切｣ 男士の僕たちの間に流れる微妙な空気を無視して､僕はちゅんべくんを

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部屋に誘う。僕が用意したカステラをペロリと食べるちゅんべくん､運動した分おやつを食べる量が増えたことに気づいてない。そういうところがかわいいんだよね。 ｢何笑ってるちゅんか｣ ｢ううん､何も？｣ バレンタインにはどんなお菓子をあげようか。ついでに男士の僕たちにも進展があるといいな

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ここは現世の綿専門トリミングサロンFuwa+Fuwa。 ｢長船何してるんだ？｣ ｢ああ､お客様にチョコを送ろうと思ってね｣ ｢ふうん｣ いつも綿くんたちのシャンプーに来てくれるあの方やこの方に感謝の気持ちを送ろう。次のこのチョコはお得意様のハセベ様､僕の長谷部くんにどことなく似ているあの子に

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送ろうかな。 あれからハンドクリームはちゃんと塗っているかな？バレンタインのチョコは……あの子は用意してないかもね。でも時々彼に付いて来る､彼より少し背の高い黒髪の彼は ｢おい､なにニヤニヤしてるんだ｣ いけない僕としたことが格好悪い。 ｢変なやつめ｣ うん、決めた。あちらへの

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チョコはショクダイキリさま宛にしよう。 GOOD LUCK ！頑張って。 ◇◆◇ ↓頂いたこのチョコから1つおはなしができました😊ありがとうございました✨ pic.twitter.com/yMK9R6XvSw

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(2/3) トリミングサロン─そうFuwa+Fuwaだ─の長船店長を敵対視するしで、まぁ分かりやすかったな。かわいいだろう？なに、分からない？お前はまだ特前のピヨピヨ長谷部だからなァ。はは、そんな顔するな。 おい、あいつにこの話はするなよ。俺たちはまだ付き合っていないんだから。そう、まだだ。

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お題お借りします 【なれそめ】(1/3) ああ、あいつを鍛刀した時の近侍が俺だ。あいつは俺を真っ直ぐに見つめて｢綺麗だ｣などと……あるじの前だというのにな。 俺が教育係になったんだが、あいつは独り立ちしてからも俺の周りをチョロチョロしてな、俺の綿当番には一緒についてきたがるし、綿の

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(3/3) 朝から晩まで一緒にいるのにな。どうせ告白は俺の練度に追いついてからなどと思っているのだろうが、防人作戦に参加して差は開くばかり。俺はもう極95、あいつはまだ極まだ35だ。いったいいつになるんだろうなぁ。 さて、休憩は終わりだ。そろそろ行け。精進しろよ、四振り目。