「それでも僕は映画を撮る 監督•大林宣彦80歳の決意」、「密着 大林宣彦監督の覚悟」
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減るヤスミ @hel_yasumi

家にいて暇なので、「何か面白い番組でもないかなあ」とHDDに録画されていたTV番組を漁っていたのだが、「大林宣彦監督をしのんで」というタイトルに目が留まる。かつて放送した30分のドキュメンタリー番組2本を合わせたものだが、見始めたら思いのほかに引き込まれました😲

2020-07-08 16:13:15
減るヤスミ @hel_yasumi

前編は2018年放送の「それでも僕は映画を撮る 〜監督・大林宣彦 80歳の決意」。肺がんで余命半年の監督が、映画「海辺の映画館」の撮影に臨む姿を追った記録映像。「僕はフィロソフィー(考え方)だけを説明して後は君たちの自由にまかせる」。動かぬ体を引き摺る監督。演出は難度が高く、周囲は混乱した pic.twitter.com/QPkJszGfvD

2020-07-08 16:41:04
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減るヤスミ @hel_yasumi

俳優もスタッフも、大林監督から与えられた「自由」に戸惑い、現場は混乱。そんな状況を打ち破ったのが浅野忠信の登場だった。映画には途中参加の浅野が、険悪な雰囲気だった現場で「もっと声を出して行こう!」と皆に語りかける。そこから監督の周囲には人が集まりだし、皆が監督の声に耳をそばだてた

2020-07-08 17:06:30
増えるやすみ @fuel_yasumi

後編となる2本目の番組は、2019年放送のクローズアップ現代+より「密着 大林宣彦監督の覚悟」。先の番組では映画「海辺の映画館」の撮影終了までを追ったが、こちらは映画の完成後を伝える内容。広島の映画祭への参加、平和祈念公園での様子、反戦、映画について。監督の様々な想いを、映像は伝えた。

2020-07-09 02:37:46
減るヤスミ @hel_yasumi

番組は大林監督の日常も映す。散歩する監督は語る。「全てが命に見えてきた」と。その足元にある草、雑草にも命が宿っていることをひしひしと感じると。そして番組の終盤では「表現で過去は変えられないが、未来を変える力はあるんじゃないか」と、映画への厚い信頼を語るのだった。 pic.twitter.com/rPRqptMy6W

2020-07-08 17:40:35
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減るヤスミ @hel_yasumi

両番組共々、NHKの取材班は、正直よく大林監督の懐に潜り込めたなと感心したし、大事な映画の撮影現場に外部の侵入を許した監督の度量の大きさにも驚いた。実は後編の番組では、そこらへんの種明かしもされている。取材したNHKのカメラマン氏、眼の難病に罹りながらの撮影だった。賭するもの、あり。

2020-07-08 17:54:59
減るヤスミ @hel_yasumi

番組では他にも、黒澤明監督と交わした約束、盟友・山田洋次監督が映画の撮影現場に訪れた様子、故郷・尾道への想いなども伝えていましたね。いやあ、盛り沢山な内容だったし、胸打たれる場面も多かったです。深い、とても深かった、大林宣彦。

2020-07-08 18:12:09
減るヤスミ @hel_yasumi

あともう一つだけ。クロ現+の方には、スタジオゲストに俳優・満島真之介氏が登場。映画出演のことや、大林監督とのエピソードを語っていました。あと、沖縄出身である自らの出自について。彼の祖父は米兵だったと。大林監督は、彼の中に何を見たのか? そして何を託したのか? それは一つの希望か。

2020-07-08 18:36:35
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まとめたひと
減るヤスミ @hel_yasumi

空気の底、無数に飛び交う信号。日々の雑記ですよ。