ツイッター上である高校生に質問された時に回答したツイートの一覧です。高校生向けにかなり概略論を書いていますので細かい点は無視しています。ご了承ください。
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アルパカおじさん @oldmanpom

・財源とは まず、今の日本の税収は約40兆~60兆円くらいです。一方で、日銀は2013年からこれまでに「異次元金融緩和」という金融政策を行い「年80兆円の枠」で民間金融機関の所有する国債を買い取り続けました(買いオペ)。国民に支払うお金は無いのに国債を買うお金はあるんですね。不思議ですね。

2020-05-06 14:34:02
アルパカおじさん @oldmanpom

はい、つまりは国民は騙されているわけですが、では税収が60兆しかないのになぜ80兆円の枠で国債を買えるのでしょうか。

2020-05-06 14:34:03
アルパカおじさん @oldmanpom

答えは、日銀はお金を作ることができるからです(通貨発行)。これにより日本は税収を超えた財源を持つことが可能です。つまり「税金は財源ではない」ということです。 政府は通貨を作れるのにわざわざ税金を増やす必要はありませんよね。これがまず第一の原則です。

2020-05-06 14:34:03
アルパカおじさん @oldmanpom

・国の借金とは まず借金とは借りる者と貸す者がいて成立するもので、この場合借りるのは政府で、貸すのは民間の金融機関(銀行など)です。良く言う「国民一人当たり数百万円の借金」というのは実は間違いで、正しくは「政府は国民一人当たり数百万円の資産を作っている」というのが正解です。

2020-05-06 14:34:03
アルパカおじさん @oldmanpom

これを説明すると、政府は国債と呼ばれる借用書を発行することにより日銀の中にある民間金融機関の当座預金から政府の当座預金にお金を振り替えることができます。この現金を元手として日本国内にお金を流通させ、それが民間金融機関の国民の口座に入ると民間の金融機関はそれを日銀の当座に戻します。

2020-05-06 14:34:04
アルパカおじさん @oldmanpom

国債発行後のお金の流れを簡易的に書くと 日銀当座(民間)→日銀当座(政府) 政府が小切手を発行→国民がそれを銀行で換金 銀行は小切手を日銀に持ち込む→日銀当座(民間)にお金が戻る という経緯です。見た通り、政府の借金で国民が負債を背負うことは無く、また、当座のお金は元に戻るだけです。

2020-05-06 14:34:04
アルパカおじさん @oldmanpom

以上のように、国の借金(政府の借金)は国民の借金ではなく、逆に国民の銀行口座にお金を増やす作業であるということがわかりますね。では次は良く言う「財政破綻」についての説明です。

2020-05-06 14:34:04
アルパカおじさん @oldmanpom

・財政破綻とは よく、日本破綻を唱えるインチキ臭い評論家がいますが、そういう評論家が言う「財政破綻」とは何を指すのでしょうか。調べるとわかりますが、大抵は「国債の償還(返済)ができなくなる」ことを指して「財政破綻」と言っています。これを一般には「デフォルト」と言います。

2020-05-06 14:34:05
アルパカおじさん @oldmanpom

さて、それでは日本は本当に「財政破綻(デフォルト)」をするのでしょうか。答えはもちろん「しません」。理由は既に述べたように日本政府は日銀を通じてお金を作ることができるからです。それに、国債という借用書の元本の返済にはほとんど税金を使いません。以下、説明します。

2020-05-06 14:34:05
アルパカおじさん @oldmanpom

国債の返済は通常「借り換え」です。これは例えば10兆円の国債の返済期限が来たら、それを「同額の国債で返済する」というものです。この場合基本的には返済期日が伸びるだけです。次に借用書そのものを買い取るという手法があります。これが前出の「買いオペ」です。

2020-05-06 14:34:05
アルパカおじさん @oldmanpom

日銀が買い戻した国債については、政府はそれを返済しなくても問題ありません。つまり政府が日銀に債務を返済しなくても、前出の「デフォルト」は起きないということです。また、これら財政破綻については当の財務省がちゃんと説明してくれているのでそれをここに引用します。 mof.go.jp/about_mof/othe…

2020-05-06 14:34:06
アルパカおじさん @oldmanpom

・そもそもお金とは何か お金とは、広い意味では「価値のある書類」全てがお金です。例えば一万円札は日本銀行が「価値を保証している」のでお金です。では小切手はどうでしょうか。これは小切手の発行者がその価値を保証しているのでやはりお金なのです。

2020-05-06 14:34:06
アルパカおじさん @oldmanpom

お金とはそれを「支払う能力を保証する借用書」全般のことなんですね。そのために日銀の発行する日本銀行券(お札)も実は借金として計上されています。そしてこれを指して「日銀の借金が増えて財政破綻する!」と大騒ぎするインチキ経済学者が多数いますが、これは完全に間違いです。

2020-05-06 14:34:06
アルパカおじさん @oldmanpom

日銀の発行する日本銀行券(お札)は間違いなく借用書です。ですから全てのお札の負債を返済できなければもちろん前出の「デフォルト」という状態になって破綻します。でも、みなさんのお札を良く見てください。証書ではあるものの、そこに返済期日は書かれていませんね?つまり返済は無期限なのです。

2020-05-06 14:34:07
アルパカおじさん @oldmanpom

返済が無期限の借用書とはつまり、返済しなくて良いということです。確かに日銀の内部では帳簿上負債は増えますが、それが原因で破綻はしないということです。さてここで話を国債に戻します。よく「国の借金が1000兆円あるから大変だ!」という話を聞きますが、これは本当に大変な危機なのでしょうか。

2020-05-06 14:34:07
アルパカおじさん @oldmanpom

前出の通り、政府が国債を発行するとそれと同額のお金が国内を循環して最後には日銀に戻るというお話を書きました。では政府の借金、つまり国債の発行額が1000兆円あるとはどういう意味なのでしょうか。そうです、国内にお札、つまり「返済期限の無い借用書が1000兆円ある」というだけのことです。

2020-05-06 14:34:07
アルパカおじさん @oldmanpom

そして前出の通り、国債の発行とは「政府が国民のお金を増やす作業」をしているということなので、今現在政府に1000兆円の借金があるということは、「国民が1000兆円のお金を使える」ということなのです。

2020-05-06 14:34:08
アルパカおじさん @oldmanpom

では逆を考えてみましょう。政府がこの借金を問題視して全ての借金を返済したらどうなるでしょうか。

2020-05-06 14:34:08
アルパカおじさん @oldmanpom

答えは簡単です。政府が1000兆円借金したおかげで国民は1000兆円を使えるのですから、政府が借金を返済したら国民は一円もお金を使えなくなってしまいます。少なくとも日銀の借用書であるお札は全て回収され、世の中から政府の発行するお金が消滅してしまうことになるんですね。

2020-05-06 14:34:08
アルパカおじさん @oldmanpom

つまり政府は借金をすることで国民にお金を供給できているのであって、政府が借金を返済してしまうと国民がお金を使えなくなってしまうのです。現在財政赤字が問題になっていますが、これは正しくは、財政赤字を減らすとその分国民からお金を奪うことになるので大変に問題だと考えるのが正解なのです。

2020-05-06 14:34:09
アルパカおじさん @oldmanpom

・通貨発行の問題点 これは財政破綻論者が常に言う言葉なので有名ですが通貨を無制限に発行した場合、物やサービスの供給量(商品などの生産)よりも通貨の量が増えすぎて「ハイパーインフレ」になるという批判です。

2020-05-06 14:34:09
アルパカおじさん @oldmanpom

ハイパーインフレとは、例えばコーヒー一杯が100万円になったりすることを言いますが、つまり通貨発行すると日本の円の価値が暴落する(商品の価値よりお金の価値の方が圧倒的に低い状態になる)ので日本経済は破綻する!と言う主張です。でもこれは嘘です。

2020-05-06 14:34:09
アルパカおじさん @oldmanpom

何が嘘なのかと言うと、誰も「ハイパーインフレが起きるまで通貨発行せよ」などとは言っていないからです。単純に必要な金額(需要)だけ通貨を発行せよと言っているだけです。

2020-05-06 14:34:09
アルパカおじさん @oldmanpom

日銀はこれまで7年間に渡って総額で数百兆円単位の通貨発行を行いましたが、一向にハイパーインフレにはなっていません。私も何度もハイパーインフレで日本が破綻するというインチキ評論家の方々に個別に「どうやって起きるのか」の説明を求めましたが一度も回答を得たことはありません。

2020-05-06 14:34:10
アルパカおじさん @oldmanpom

既に説明した通り、通貨発行は今まで何年も続けられていて、その上でハイパーインフレは起きていないので、政府がバカでない限り日本ではまず発生することはありません。そのため過剰に心配する必要はありませんが、一方で通常のインフレには注意する必要があります。

2020-05-06 14:37:05
アルパカおじさん @oldmanpom

過剰なインフレを悪性インフレなどと言いますが、こうなった場合はつまりお金の供給量が多すぎるので、政府はお金を回収してバランスを取り戻す必要があります。この作業が増税であって、逆にお金の供給量が少なすぎる状態をデフレと言いますがこの場合は逆に減税をするのが正しい政策です。

2020-05-06 14:37:05
アルパカおじさん @oldmanpom

インフレやデフレなどについては個別に勉強して頂きたいと思いますが、国家の政策論としての常識では インフレ→増税 デフレ→減税 が基本中の基本であって、インフレ率がマイナス~プラスでも1%などの段階で増税するのは普通に考えて愚の骨頂なのですが、それを何度もやるのが今の政府です。

2020-05-06 14:37:05
アルパカおじさん @oldmanpom

これまで長々と書いて来ましたが、つまりは必要なお金(国民を救済するための資金)であれば迷わず国債を発行したり、直接通貨発行したりしてお金を作って国民生活を守るのがそもそもの政府の仕事であり、それを大企業にはいくらでも行うのに庶民に行わないのは悪政だということです。

2020-05-06 14:37:06
アルパカおじさん @oldmanpom

あなたが有権者であれば、選挙で投票するのは自分や自分の家族や友人または大きく言えば日本に住む人々の生命財産を守るために政治家を選ぶのであって、国民を困窮させる政治家は絶対に選んではいけないのです。

2020-05-06 14:37:06
アルパカおじさん @oldmanpom

そういう意味で今後はその政治家が過去に何をしたのか、何をしようとしているのかを良く見て誰が真実を言っているのかを判別できるだけの知識を得るために、ちゃんと勉強するようにしてください。

2020-05-06 14:37:06
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まとめたひと
アルパカおじさん @oldmanpom

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