『温泉をよむ』読後感想

あいな@手洗いを忘れないひきこもり育児垢😷💉×4 @aina_lovemall

読み終わりました。 『温泉をよむ』 2011年1月20日第一刷発行 著：日本温泉文化研究会 発行：講談社現代新書 温泉文化についての知識の基礎中の基礎かもしれない。 たいへん学びがありました。 pic.twitter.com/YUJtTYkFt1

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今まで読んでた川崎の歴史に関する本には、農村部の民俗学みたいなのが載ってたんだけど、こちらは温泉地のざっくりしとした歴史も載っていて参考になる。国の境を越えた人流と現世利益信仰とすぐ側に地獄の光景が広がる死生観とそれで商売する人の思惑のカオス。

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帯に昭和初期の草津温泉の時間湯の写真があってワクワク感増しました。今は割と草津温泉の事が気になっているタイミングなので。 pic.twitter.com/lz4bjejpUr

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伊藤克己 @katsumi_itoh

@aina_lovemall ありがとうございます。

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@katsumi_itoh リプありがとうございます。 草津温泉の事を調べていたら現在は湯治という習慣があまり一般的ではないことに気付きました。貴著の中でも温泉治療の難しさや観光地化する温泉街の事を書かれていましたが、高度経済成長や集団観光は湯治文化に相当な打撃を与えたのですね。残念だと感じました。

甲斐シンク @5QTbrznBNjFL6LA

@aina_lovemall おそらく熱の湯ですね。

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@5QTbrznBNjFL6LA お教えくださってありがとうございます。 なるほど、ここ今は湯もみショーやってるところなんですね。確かに広さが…

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P.66 『かつて、温泉と信仰は密接不可分な関係にあり、けっして切り離せるものではなかった。(略)江戸時代までは湯槽に入る前に薬師如来の尊名や真言などを誦する習慣が各地の湯治場にあった。(略)我が国の温泉やその文化を知るうえで、宗教からの視点も必要であるということを如実に物語っている。』

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P.83 『高温熱水の湧出や火山性有毒ガスの噴気孔が見られる風景を「地獄」などと呼び、あの世の地獄になぞらえたが(略)』 『(略)地獄の鬼から守ると信じられていたからである。』 『その２つの側面が重なり、温泉地での地蔵信仰が盛んになったと考えられる。』 地蔵信仰御利益は笠地蔵で証明済みね。

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P.129 『さて、湯治はおおよそ一巡り七日として二～三巡りと言われてきた。生命現象には、生体の内部環境の恒常性を保つための”ホメオスタシス機構”と、生体機能がある周期と振幅をもってリズム性に変動する”生体リズム機構”があり、この二つが基本的な活動機構となっている。』 ここからなのよ私。

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湯治の知識があまり分からなかったので、温泉地の観光誘致目的で作成されたサイトの内容を見てもソレが理屈に合ってるのか強引にこじつけてるのかよく分かって無かったんですよね…。この本、基本的な湯治の前提知識が書かれていてわかりやすいです。湯あたりの意味もようやく理解できたし。

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P.143～ 『多くの場合、温泉療法や飲泉療法は、温泉地での説明や旅行雑誌の温泉特集、口コミなどで情報を得ながら自己判断で行われているというのが実際のところであろう。』 『温泉療法は保険診療の適用外であり、標榜料としても認められていないため、利用者はどこへ行けばいいのか分からない。』

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P.144 『日本温泉気候物理医学会では、「温泉療法医」「温泉療法専門医」という制度を設け、温泉療養を希望する患者に対して適切な指導のできる医師の育成に努めている。よって、可能であるならばこのような療法医・専門医のもとを訪ね、その指導のもとに温泉療養を行うことが望ましい。』

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温泉療法専門医の教育研修施設認定を受けた医療機関や温泉療法医・温泉療法専門医を知ることができる日本温泉気候物理医学会のホームページはこちらです。 onki.jp

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私が子供のころ30年ぐらい前の『湯治』って一般的にはどういう意味合いだったんだろうか？ 軽井沢なんかの長野あたりの温泉地等には子供のころ毎年のように旅行へ行っていたんだけれど大体一泊だったしなぁ。これ効果あったんだろうか？

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P.159 『医療分野としては、特色ある温泉療法の研究がいっそう望まれるが、そのためには大学を始めとする研究機関の充実が課題である。今後も、温泉療法が保険診療となる可能性が低い現状では、医療機関での利用・発展は期待しにくい。医療保険にこだわらず、誰でも温泉地での各施設を利用して、→

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→安全かつ期待した効果が得られるように温泉療法が指導・啓発していくことが望まれる。』

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P.160 『温泉利用に対する期待感に、温泉療法を提供する医療機関は能うかぎり応えたいと思っている。だが現実は、期待するほど利用しやすいものとはなっていない。むしろ医療保険制度上では制約が多くなり、隔靴掻痒の感を抱いているというのが医療を提供する側の思いである。』

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第五章(博物学)と第六章(民俗学)は今勉強している自分の町の歴史を学ぶという点からも得られるものが多くてメモが膨大な量になってしまった。買ってよかった… 石一つ、水一杯とっても全てその土地の由来があり現在住む人に紐付いている歴史そのものなんだなと。

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P.211～の子宝の湯の項を読んで思い出したんだけど、川崎市でも「かなまら祭」あったのを思い出した。こっちのほうは性質が違うっぽくて性病除けや商売繁盛なんだけども。温泉地の金精信仰とは『厄除け』みたいなイメージが共通してるんだろうなぁ。 （温泉地でも性病除け目的で信仰あったのかな？）