毎日SSまとめ

瀬川ミツタカ☕🖋@物語とデザインのVtuber @segawa_cafe418

貴方はツイートで『優しくしないで』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/375517

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白無垢に袖を通すと、ようやく実感が湧いてきた。 小さい頃からずっと、花嫁姿を両親に見せるのが夢だった。 今日やっと、その夢が叶う。 「お父さん、お母さん、これまでありがとう。私この人と、永遠に幸せになるからね。」 私は真っ赤な彼岸花の花束を抱えて、骨になった両親に微笑んだ。 #毎日SS pic.twitter.com/Ozc3g1wNcU

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風に舞った花びらが、ちょうど上手いこと肩へと落ちてきて、私は頭上の巨樹を見上げた。 空を覆い尽くさんばかりに広がる枝には、今年もまた満開の花が咲き乱れ、陽の光に当たって薄紅色に輝いている。 あの時貴方と一緒に植えた一本の小さな苗。ついに二人で見上げる事は、叶わなかったな。 #毎日SS pic.twitter.com/AAnEZdPMBL

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あいつと違って僕はいつだって日陰者だった やれば何でも出来てしまうあいつと 必死に努力してもいつまでも出来ない僕 あいつはいつだって物語の主人公で 僕はいつまでも脇役のまま あいつが本物なら 僕はずっと偽物のままだ どんなに努力しても偽物は本物になれない ーでも。それでも。 #毎日SS pic.twitter.com/2e7UNn46BV

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割れんばかりの拍手が会場を埋め尽くす。役者は皆汗を煌めかせ、めいめいに笑顔を浮かべていた。 私は舞台中央で深々と頭を下げた。幕が降りる。 私は頭を上げる。 客席は埃を被り、照明に明かりが灯る事は無い。 客席にも、舞台にも、誰も居ない。ここに立つのは、今はもう私1人だけだ。 #毎日SS

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貴方はTwitterで『カーテンコール』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/375517

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「放課後、屋上。」 すれ違いざまに彼は、私にしか聞こえない声でそう伝えた。 気がつくと、ポケットにさっきまで無かった重み。探ると果たして500円玉が入っている。 振り返ると、彼の姿はもう無い。 これは私達にしか分からない秘密のサインのひとつ。 さて、今回の依頼はどうなる事やら。 #毎日SS pic.twitter.com/hFvnDkfMtp

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超満席の会場のステージで、彼女は口元を押さえて1つずつ言葉を紡いだ。 最初から言ってるのに未だ治らない照れ隠しの癖。 文字通り何万もの愛を受け止め、目の眩む照明を背負って、これからも彼女は懸命にステージの上で生きる。 そんな彼女の影にずっと居ようと、改めて誓った日だった。 #毎日SS

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足元のガラスが乾いた音を立てた。 瓦礫の散乱する薄暗い店内には目的を失った自動人形が蠢き、迷子案内の音声が気味悪く反響している。 「やはりここもダメか…」 食料調達は諦め、踵を返す。 いつか栄華を極めた百貨店の時代、であった遺跡を越えて、「伝説の販売員」を探す私の旅は続く。 #毎日SS pic.twitter.com/bboP6S6h6z

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私はふと庭を見た。 かつての白髪の子供達は今や成長し、同じ様に白髪の子達が走り回るのを優しい表情で眺めている。 あの時貴方が作ろうとした世界は、ひどく不器用だったけれど、貴方は間違いでなかった事を、今の彼らの表情が教えてくれる。 お元気ですか。 久しぶりに、話がしたいです。 #毎日SS pic.twitter.com/vTEaBrYdUs

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幸せそうに笑う君を見て、胸が苦しくなる。この気持ちを君に伝える事が出来たら、何も苦労はしないのに。 …こんなありがちな話で読者が満足するのなら、それこそ何も苦労はしないのだ！ ああ、今週もまた壊れかけたインターホンが私を呼んでいる。鬼瓦の形相の担当に、今回は何と言おうか。 #毎日SS pic.twitter.com/QDSFbQrZBN

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「さっきの人、知り合いですか。」 「ううん？全然知らん人。」 「…そうですか。」 「何で？」 「いや別に…。」 「…もしかして妬いてるん？お客さんやで。」 「そんなんじゃ。」 「あんなんただのサービストークやん？君もカワイイとこあるなあ。」 先輩はそう言って、頭を撫でてくれた。 #毎日SS pic.twitter.com/o09h8KYA3j

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窓からの景色を今一度見渡した。 雲が煌めき、大地には緑が風にたなびいていた。 私は静かにスイッチを押す。 空が光を失い一切の音が消えた。周囲が0と1に還り始める。 君の居ないこの世界に、もはや意味はない。結論はとうに出ていた。 「さようなら。」 私は目を閉じて、世界を手放した。 #毎日SS pic.twitter.com/zYOwJKqeH2

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あの日も雨だった。 「お前はこれから生きて、生きて、そして最後は私と一緒に、このクソみたいな世界を呪って死ぬのさ。だからー」 雷鳴が空を切り裂いた。 「すまない、アンタとは死ねなくなったんだ。」 そう言って彼はいつかと同じ綺麗な目で最後に私を見た。 遂に雨は止む事は無かった。 #毎日SS pic.twitter.com/4xpq7EYWvu

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「ただいまー。疲れた…」 「おかえり。ご飯出来てるよ。」 「空腹過ぎてお腹イタイ〜」 「はいはい。」 空腹に効くのは、やはり暖かい手料理でしょう。 疲れて帰ってくる君に、出来立てのご飯を出せる幸せを噛み締めながら、美味しそうにご飯を頬張る君の顔を見る。 今日も、ご飯が美味い。 #毎日SS pic.twitter.com/FGzzOu4vIo

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「お前は高貴な存在なのだから。」 私の中に深く刺さる呪い。 そう言って、母は私を見てくれる事は無かった。 そんなに家名が大事なら、貴方が大層大事にしてきた私が貴方から貰ったこの苗字を捨てて差し上げようか。そしたらどんな事を言うだろう。 死人に口なし。先人はよく言ったものだ。 #毎日SS pic.twitter.com/RCwhvY2KLo

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炎に包まれて真っ赤に燃え上がる街を見下ろして、僕はまたため息を着いた。街を幾つ焼いても、どんなに高貴な武勲を賜っても、この渇きが癒える事はない。 大勢の兵隊を引き連れ、僕はまた次の目的地へと向かう。 あの日無くしてしまった、僕の半分が見つかる事を、まだ何処かで願いながら。 #毎日SS

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貴方はツイートで『僕の半分』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/375517

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昔からコイツの事が好きじゃなかった。同じ親から産まれたのに、何もかも俺より優れてて、そして素直に俺を慕う。どんな罵声を浴びせても、その態度は変わらなかった。時折コイツの中に垣間見える自分の影に嫌気が差すし、そんな自分自身も、嫌いだ。 なのに。どうして。 今は涙が止まらない。 #毎日SS pic.twitter.com/U9I37p4XoI

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いつか、僕の言葉が君に届くことは、もう永遠に無くなってしまった。 それでも僕は毎日、君への言葉をしたためるだろう。 何も届くことの無い距離を前にして、宛先のない手紙の数を数える事はとうの昔にやめてしまった。 50億年。 君のもとに光が届くまでに、掛かる時間。 #毎日SS pic.twitter.com/2TyUMAs6wV

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その日、人気のない放課後の校舎、忘れ物を取りに戻った僕は校内で一匹の黒猫を見かけた。不思議に思った次の瞬間、 「少し手伝って欲しいんだにゃー」 と突然、後ろから声がした。 黒髪に猫耳の少女。気怠げな眼は瞳孔が縦に開いている。 それが、噂の「図書館の猫」と僕との出会いだった。 #毎日SS pic.twitter.com/XNVN6AZSXq

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目を覚ますと、彼女が朝食の支度をしている音が聞こえていた。コーヒーの香りが寝室まで漂っている。 おはよう、と挨拶をして、身支度をした後、2人で一緒に朝食を取る。幸福な朝。 そして、僕は今日も真白な灰の降り積もった街へ出かける為に、ベランダに駐めてある空力二輪車に乗り込んだ。 #毎日SS

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貴方はTwitterで『幸福な朝』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/375517

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「ね、宿題見せて！お願い！」 「またかよ。お前なあ…」 「一生のお願い〜！」 「しょうもな。」 「…その1！」 「はあ？それ理論上無限じゃん。」 そんな事を言って笑い合っていた頃が懐かしい。 「ねえ、今月の明細見せて。」 「ん。」 今じゃすっかり、こいつには勝てない。 #毎日SS pic.twitter.com/OLik0b5jl8

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「今日の夜、カレーね。」 「ふーん」 素っ気ない返事。 「何？嫌なら肉じゃがにする？」 「えー…」 「なに。」 「…別に、良いけどさ…」 「はいはい。やっぱカレーね」 「！」 嬉しそうなのが隠せてない。 「カレー好きでしょ？」 「…べつに！」 素直じゃないところも可愛くてよろしい。 #毎日SS pic.twitter.com/RBx1rhbRH7

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「一緒に楽しもうぜ！」 言い放つや否や、奴の姿が視界から消えた。 瞬間、旋風。 僕は地を蹴り身を翻す。 奴の得意のローキックが地面すれすれを切り裂き、その足先が掠めた塀が砕け散る。 着地して、フゥと息を吐く。 大丈夫だ、視える。 今度は敗けない！ 僕は身震いして拳を握り締めた。 #毎日SS pic.twitter.com/oeoTqTRuC5

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「ただいま。」 声をかけても、君が応える事はない。 ガラスの中で、今日も昨日と変わらぬ姿で、君は冷たく、優しく微笑む。 それでも僕は毎日君に、こうして声をかけ続けるだろう。 もう一度、ふたりで笑えるその日まで。 その時が来るまで、君の美しさは、自分だけが知っていればいい。 #毎日SS

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貴方はツイートで『自分だけ知ってればいい』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/375517

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市役所を出ると、もうすっかり夕方になっていた。夕陽が雲を朱色に輝かせ、長く伸びた僕らの影は、その先で重なっている様にも見える。 僕らは今から、2人で同じ家に帰る。 今日が僕らの始まりの日。 1+1が、1になった日。 #毎日SS pic.twitter.com/4q4g9xKX7Y

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挫折して、周囲に見放されて、落ちる所まで落ちた俺に訪れた、奇跡みたいなチャンス。 なりふり構わず必死こいて食らい付く俺の姿を見て、他人がどう思おうと、神様が笑ってようと構わない。手繰り寄せた糸の先に、何としても行ってやる。こんな所じゃ終われない理由があるんだ。 #毎日SS

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貴方はツイートで『手繰り寄せた糸の先』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/375517

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「ねえ、結婚しちゃおっか。」 こんなにも平凡で愛おしい日々が、この先いつまで続くのだろう、と考えていたら、私は口に出してしまっていた。 彼は面食らった様だったが、すぐに、 「お前さ、少しは俺の立場とか考えろよな…。」 そう言って顔を真っ赤にする彼は、私を見て優しく笑った。 #毎日SS pic.twitter.com/153n80JW8h

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流行りとかトレンドとか、他人の意見とか社会の評価とか。どうでもいいよ、そんなこと。 自分が良いと思うモノをひたすらに観て聞いて、自分のものにして。誰にも真似されない、自分だけの世界を作るんだ。 そうして突き進んだ先に出来上がったのは、何処にでもある「個性的なぼく」だった。 #毎日SS pic.twitter.com/FdSOpHZOTn

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「はい、どうも。」 レジで店員さんから小銭とレシートを受け取る時に口をついたその言葉に、自分自身はっとした。 あの人がいつも使っていた言葉が、自分でも気づかない内に、いつの間にか移っていたらしい。 一緒にいた影響。その相手が、もう隣には居ないとしても、僕の中に未だ残るもの。 #毎日SS pic.twitter.com/CCFwIGxtYz

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「君はもう少し素直になった方が良いよ。」 そう言って、彼女は煙草に火をつけた。 細い煙を上げる煙草を持つ綺麗な指に見惚れていたら、それに気づいたのか、彼女は微笑みながら僕に言った。 「…じゃ、メシでも行きますか。」 そんな色気のない誘い文句を合図に、僕らは長い夜に迷い込む。 #毎日SS

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「何年振りだろうね、こんな所に人が来るなんて。」 にこやかに茶を差し出してくれたその老人に、ぼくは語り出した。初対面の相手に、恥ずかしげもなく。 これは、言うなればぼくの初恋の話だ。 そして同時に、ぼくの最後の恋の話でもある。 素晴らしく救われないだけの、恋愛話。 #毎日SS pic.twitter.com/YSjl9RZOnl

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陽が沈んで空には星が昇り、街が寝静まった頃。 今夜も僕は、細い寝息を立てて眠る君の顔を見る。涙の跡。 これは僕の自分勝手なわがままだけど、いつかまた、笑顔が素敵な君に戻って欲しい。 こんな僕じゃ、もう君を幸せにはできないけれど。　 #毎日SS pic.twitter.com/LCVyQQoPkW

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「それじゃ、また明日。」 手を振って別れた後、今日2人で交わした会話を思い出す。 自分しか見られない、あの人の笑顔がある。そう思うと、今が幸せ過ぎてどうにかなってしまいそうだ。 いつか願ったあの日の願いは、とうに叶っていると言うのに。 #毎日SS

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貴方はツイートで『どうにかなってしまいそう』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/375517