トラック野郎meets貨物コンテナ
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明石 @suma_akashi

#私の代わりに読んでおいてほしい本 コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版 amazon.co.jp/dp/B07Z4DNFG7/… @amazonJPより

2020-01-25 17:12:16
お望月さん @ubmzh

「コンテナ物語」が近々入荷します。 twitter.com/suma_akashi/st…

2020-01-29 20:35:38
お望月さん @ubmzh

『コンテナ物語』 第二次大戦後、時は大物流時代!! ひとつの発明が世界を変えた。アルミかスチールの天井と壁の箱《輸送コンテナ》の登場である。 ガントリークレーンがコンテナ船に箱を積み込み、船はものの数時間で港を離れていく。 発明とは匣のことか? 否、《共通規格》こそが真の発明なのだ。

2020-01-30 09:16:27
お望月さん @ubmzh

コンテナの《共通規格》により物流は革命された。大容量輸送の主役は現代でも船舶であることは変わりなく、コンテナ船が許す限りいくらでもモノを積み込み、地球の裏側の工場から米国やらフランスやらに運んで消費することができる。実質送料無料の時代がやってきた。 pic.twitter.com/08Ney0G9ot

2020-01-30 09:23:14
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お望月さん @ubmzh

コンテナ発明前の港湾の風景を紹介しよう。 まず荷物が整理されていない。せいぜい木製パレットに荷物が積み重ねられており2トンのギザギザケーブルの横に60キロ砂糖袋が置いてあったりする。 港湾労働者には繊細な技術と腕力が要求された。 輸送コストの大半は積み下ろしで消費されたと言う。 pic.twitter.com/u0639X03LM

2020-01-30 09:26:55
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お望月さん @ubmzh

そして、この、港湾労働者ギルドこそがヤバかった。荷主側の搾取へ対抗するため彼らは労働力と暴力にものを言わせ結社化した。彼らはあえて暴力組織と思われるようにふるまい業務を独占した。度重なるストライキ、組織的な窃盗、天は荷主を見放した……! という所で発明されたのがコンテナである。 pic.twitter.com/Pt3EiEjYRb

2020-01-30 09:31:41
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お望月さん @ubmzh

第三章がやばい。 ついに革命の主人公たるマクリーン氏が登場。彼は決断的なトラック野郎でありシノギの匂いを嗅ぎつける才能に溢れ次々と買収攻勢を仕掛けて米国随一の運送会社に成長する。 やがて彼はあるアイデアに到達。高速が混んでるならトラックのコンテナを切り離して船に積めば良いのでは?

2020-01-30 19:32:49
お望月さん @ubmzh

ここからはスピード勝負だ。米国の海運業は戦時中の徴発から船が戻ってきておらず壊滅的。そこを買い取る。たまたまタンカーが余っていたので買う。 政府の想定外の攻勢に鉄道業界が色めき立ち妨害に走る。銀行の融資停止!マクリーン演説!コンテナを知る者よ、来たれ!

2020-01-30 19:40:22
お望月さん @ubmzh

コンテナの発明自体は目新しい者ではない。戦前から多数のアイデアが生まれ政府の規制方針の前に敗れ消えていった。それでもアルミ製船舶コンテナの専門家が生き残っていたのだ。 彼のアドバイスにより試作品を完成、試験航海で安全性をクリア、海と陸の同時オーナーは違反という指摘もねじ伏せる。

2020-01-30 19:47:39
お望月さん @ubmzh

こうして社長は全財産を賭けた勝負に勝利して《containerization/コンテナリゼーション》を確立した。 この時期のエピソードにこんなものがある。 「キミいますぐ50ドル稼ぐ気はないか!?」緊急取締役会を開催するための定数が足りないので顧問弁護士は通行人に声をかけ無事に定数に達し決裁した。

2020-01-30 19:52:06
お望月さん @ubmzh

「『コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった』」をまとめました。 min.togetter.com/1esMaUj

2020-01-30 19:55:57
お望月さん @ubmzh

この人、本当に楽しそうに本を読むわ。

2020-01-30 20:00:57
お望月さん @ubmzh

『コンテナ物語』第二章まで読んだ時点での感想文です。 #めちゃくちゃ面白い たぶんここからもっと大変なことになる。 note.com/ubmzh/n/n42d0b…

2020-01-30 20:05:20
お望月さん @ubmzh

『コンテナ物語』の次はかせいさん推薦の『漂流の島』に行こうと思います。(そこそこ予約取りやすそう)

2020-01-30 20:08:42
エラーを吐く歯車 @haguruma_error

港湾労働者の強さの秘密はその歴史にあったのか。 《共通規格》の発明闘争『コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった』(2016年の書籍)|お望月さん @ubmzh #note #推薦図書 note.com/ubmzh/n/n42d0b…

2020-01-30 20:27:23
お望月さん @ubmzh

グレーター港湾労働者マジで怖い。地下チンチロで縛った上で仕事回してくる。

2020-01-30 21:24:29
お望月さん @ubmzh

第四章 激戦!プエルトリコ コンテナ輸送が本格化し始めたがまだ黒字を生み出すには至らなかった。港湾労働者の反発や脚光をあびる優れたコンテナを盗んで倉庫や住居にしてしまう人々がいたからだ。 特に植民地プエルトリコではその傾向が強く90%独占の海運と敵対するも一敗地に塗れることになる。

2020-01-30 22:07:58
お望月さん @ubmzh

マクリーンはプエルトリコ航路を寡占するブル海運の買収を画策するが敵対企業の出現により敗北する。だが、買収先が倒産をしてブル海運が消滅。結果的にマクリーンはプエルトリコ航路を獲得することになる。 コンテナ流入によりプエルトリコの産業は農業から工業へ切り替わり好景気が訪れた。

2020-01-30 22:58:10
お望月さん @ubmzh

第五章 ニューヨークvsニュージャージー ニューヨーク港、いわゆるブルックリン埠頭と対岸のニュージャージーは圧倒的な格差があった。 ブルックリンでは港湾労働者組合と港湾局が手を結び腐敗した不平等独占体制を構築していたのだ。

2020-01-30 23:00:10
しゅげんじゃ @_shugenja

あ、ビル・ゲイツも絶賛とかいう本だ! 今後ドローンやAIが物流を担っていくようになると、ますます共通規格の重要性が増すだろうなぁ。 《共通規格》の発明闘争『コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった』(2016年の書籍)|お望月さん @ubmzh #note #推薦図書 note.com/ubmzh/n/n42d0b…

2020-01-30 23:04:16
お望月さん @ubmzh

徹底的な腐敗と不寛容。ブルックリンは滅びニュージャージー側に巨大コンテナヤードが完成されていくのを見守るしかなかった。五十万人いた港湾関係者は仕事を失いニューヨークにはスラムが残った。 ニューヨーク港湾局は、ニューヨーク・ニュージャージー港湾局に名を変え勝敗は決した。

2020-01-30 23:08:03
居石信吾 @Icy_Cool

"Nothing is particularly hard if you divide it into small jobs." - Henry Ford civ5の共通規格研究完了時の格言より 《共通規格》の発明闘争『コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった』(2016年の書籍)|お望月さん @ubmzh #note #推薦図書 note.com/ubmzh/n/n42d0b…

2020-01-30 23:36:43
お望月さん @ubmzh

第六章 vs労働組合 いよいよ港湾労働者との対決である。その頃の港湾労働といえば、意味もなく箱を開けたり閉めたりするだけで時間が過ぎて残業代が入った。あらくれどもが先祖代々受け継ぐ利権であり、唯一の財産のような仕事だったのだ。 それがコンテナ輸送で消滅する。反発は当然だった。

2020-01-31 09:00:21
お望月さん @ubmzh

相次ぐストと協定破りの末、労働者は最低賃金保証を獲得した。コンテナによる効率化で失われる仕事の分を待機状態でも保証しろということだ。 だが、そのための基金はほとんど手付かずで終わる。効率化により取扱量が増え、労使の立場は逆転。 労働者側が効率化を推進するようになった。

2020-01-31 09:05:53
お望月さん @ubmzh

第七章は「規格」 おそらくここらでコンテナ普及に関する説明は終わりだろう。以降はコンテナ船が外洋に出て国際的な規格となり、ベトナム戦争編へ向かう展開になるのではないだろうか。 ここまで展開が緩むこともなく、適度なスピード感とスリルがあるのでヨミモノとしてとても面白い。

2020-01-31 09:16:32
お望月さん @ubmzh

規格決めはもめたもめた。 様々な規格団体が参加したロイヤルランブルが勃発した。そんななか「数字が良い!10.20.40ftで決めちゃおう!」等と言い出した奴はめちゃくちゃ睨まれたが議会受けはよく採用されてしまう。なんにせよ国際的な飛躍の準備は整った。 #複雑

2020-01-31 20:15:58
お望月さん @ubmzh

第九章 ベトナム ベトナムのロジスティクスは壊滅的だった。港の水深が浅く設備はなく積み荷は盗まれて船は軍隊の倉庫がわりにされる。船舶も関税の支払いを拒否するためにベトナムの手前で足踏みをする。 ???「私に勝算がある!」 将軍「あなたはマクリーンさん!」

2020-02-01 16:27:52
お望月さん @ubmzh

「ベトナムの泥沼の兵站を技術で革新する!コンテナは盗まれにくく効率的!冷凍コンテナには牛肉やアイスクリームが運べる!運賃は固定費でいいですよ!」 この提案に軍が乗った。一度決めてしまえば軍隊の行動は早い。サクサクとベトナムに港を作りコンテナリゼーションによって混乱は解消した。

2020-02-01 16:33:23
お望月さん @ubmzh

マクリーンは、慈善家ではない。固定費で輸送を請け負ったがコンテナを住居や倉庫がわりに使う部隊から容赦なく金を搾り取った。そして、帰りの積荷は空である。 「おっ なんかいいところに島国があんじゃん!ついでにテレビとか運ぼうぜ!」 こうして日本は対米輸出大国になった。 #ついで

2020-02-01 16:35:59
お望月さん @ubmzh

第十章 激震!港湾都市! 10年間で米国内でのコンテナリゼーションはいったんの落ち着きを見せた。だが、国外ではもっと短期間に港湾の荒廃を味わうことになった。 イギリスでは旧型港湾労働者ストライキにより世界クラスのコンテナ港が壊滅。小さな田舎港が覇権を握ることになった。

2020-02-01 20:30:21
お望月さん @ubmzh

世界レベルで躍進したのはロッテルダムである。戦災によって粉微塵になった港は白紙計画を通しやすくコンテナ港として完全復活した。 アジアではシンガポールである。国家規模の計画、米軍基地が撤退すればそこにも港を建設し覇権を握った。 スクラップ&ビルドの速度が成功をもたらす結果となった。

2020-02-01 20:33:28
明石 @suma_akashi

コンテナ、世界の覇権をかけた壮絶なバトルが展開されててメチャクチャアツいやつに見えるので読んでないのにとても興奮しています

2020-02-01 22:29:43
お望月さん @ubmzh

コンテナ物語を読むために港まで来てみた。 pic.twitter.com/8VG05Fwbdc

2020-02-02 14:54:23
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お望月さん @ubmzh

第十一章 浮沈 ジーランド海運身売り!!マクリーンは海運業に見切りをつけたのか?否、売却先は世界最大のたばこコングロマリットRJレイノルズである。 海運界隈の値下げ競争を尻目に巨大資本を背景に高速巨大コンテナ線を建造。また思いつき計画でマクリーンは圧倒的な有利に立とうとしていた。

2020-02-02 16:23:15
お望月さん @ubmzh

だが中東の戦争が終結。思ったより早くスエズ運河が開通して長距離高速輸送のうまみが薄れる。資本家は「戦争で左右される商売は嫌いよ!」と資本を引き上げマクリーンは取締役から退場。海運業に再編季節が訪れた。 だが、コンテナ輸送の成長はまだ始まってもいないのである。 次回「巨大化」

2020-02-02 16:31:06
お望月さん @ubmzh

第十二章 巨大化 世界各地のコンテナ業界は利益を出せずに苦労していた。業界全体は伸びているのに次々と倒産や再編が発生するサバイバル市場。 そこへ、ついに現場復帰したマルコム・マクリーンが超巨大世界一周コンテナ船を引っ提げて帰ってきたが、またタイミング悪く破産してしまった。

2020-02-03 08:43:32
お望月さん @ubmzh

マクリーンはこれ以降、表舞台に出ることはなく亡くなった。彼の命日には全てのコンテナ船が弔笛を鳴らしたという。一つの時代が終わった。 それ以降も価格競争は続き二十世紀末までに多くのコンテナ港は民営化されていく。 しんみり。

2020-02-03 08:45:48
お望月さん @ubmzh

第十三章 荷主 これまであまり本書で触れてこなかった存在がついに登場する。荷主である。荷主が徒党を組み運送会社に対抗し始めた。 これには、運送界隈の民営化や規制緩和が効いている。荷主側もコンテナリゼーションを学び、いよいよマクリーンが夢想した「ドア2ドアをコンテナで運ぶ」の現実化だ。

2020-02-03 09:03:32
お望月さん @ubmzh

第十四章 「コンテナ物語」(終) バービー人形はコンテナリゼーションの産物である。中国のボディ、台湾の衣服、日本の髪の毛を組み合わせ世界各国の売り場で魂を入れる。以前で発想すらなかった商品だ。 トヨタのジャストインシステムによって世界の製造業は合理化。さらに輸送は厳しくなった。

2020-02-03 12:50:57
お望月さん @ubmzh

マクリーンが箱に入れて運ぶことを夢想したとき(しばらく回想シーンが続きます)現在(2004年くらい)のコンテナ上位ランカーは10年まえには存在していなかった港だ。 たくさん失敗してそれでも需要が絶えない。コンテナ物語はまだまだ続く。 #コンテナ坂 #未完 増補改訂版もあるので読んでね!

2020-02-03 12:56:08
お望月さん @ubmzh

【感想】 まず物語としてめちゃくちゃ面白かった。政治的な駆け引きとか経営者の判断とかのスピード感が手に汗を握る。 あとドクターマンハッタンがベトナム戦争を早々に終結させた場合、コンテナ輸送の実証が数年遅れたんじゃないかな。しんぱい。

2020-02-03 12:58:28
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まとめたひと
お望月さん @ubmzh

“Yoko’s Tale: The Unbelievable Truth”