
part50 俺:そんな事言うなよ… 俺は、美波さんの事本当に大好きだよ 心配かけてごめん… その言葉を聞いて、安心したのか 美波は涙を流し始めた。
2018-08-23 23:22:06
part51 美波:○○さぁん…😭😭 うぅ…嫌だよ…1人にしないで…😭 俺:ずっと一緒にいるよ! 美波さんは俺に抱きついてきた。 俺は力いっぱい抱きしめた。 美波:○○さん!😭 俺:美波さん…ごめんね。 美波:ううぅ…😭うわぁぁあん! pic.twitter.com/6lH93Djwkl
2018-08-23 23:25:09

part52 ーーー しばらくして、美波さんは泣き止んだ。 俺:大丈夫? 美波:うん! 俺:やっぱり美波さんの笑ってる顔が1番! 美波:そんなこと言わないでよ😳 俺:照れてるの?笑 美波:て、照れてないもん!
2018-08-23 23:25:38
part53 俺たちは国中にも幸せな2人として 知れ渡るくらいだった、 けど、その終わりは突然だった。 俺はある日。突然美波さんに呼ばれた。
2018-08-23 23:30:22
part56 美波:○○さんはこの世界に浸りすぎました。今すぐにでも、帰らなければいけないのです。 俺:え?やだよ…美波さんと離れるのなんて…!! 美波:何を言っても仕方ないのです。 俺:美波さんは…美波さんはいいのかよ!! 美波:私には関係ありません。 pic.twitter.com/nD6gVUWV7z
2018-08-23 23:33:59

part59 カメ:美波様は、昨日ずっと泣き続けました。朝から晩まで文字通り、一日中ずっとです。 ○○さんとの別れが辛くないわけがないでしょうっ!!! ○○さんは、美波様が愛した唯一の人なのですから。
2018-08-23 23:36:12
part62 カメ:昨晩、この決断をするのにとても悩んでいたのです。 美波様は自分と向き合い決断し、 この結果を出したのです。 美波:カメ!!😢
2018-08-23 23:37:23
part63 カメ:○○さんは、自ら別れを決めた美波様の気持ちがわかりますか? 美波様は、○○さんのこと愛しています。お願いします……、 そこは勘違いしないでください。 俺:美波さん…
2018-08-23 23:38:27
part64 美波:私だって…本当は別れたくないよ…嫌だよ…。 ○○さんと一緒にいたい!!😭 俺:じ、じゃあ! 美波:でも掟があるの! この掟、本当はもうとっくに破ってるの!! 頑張って伸ばしてきたけど…もう…😭 pic.twitter.com/F9quqfaPzb
2018-08-23 23:39:24

part65 俺:掟って… カメ:『この世界以外の住人を招き入れる場合。2年を超えて居住させてはならない。』 というのです。美波様は姫として、頑張って伸ばし続けたのです。しかし、もうこれ以上は伸ばせなくなりました。 俺:もし破ったら?
2018-08-23 23:40:17
part67 美波:○○さんを死なすことは出来ない! 隠しててごめんなさい…。 でも○○さんが生きていたら、いつかまた、会えるかもしれないでしょう?
2018-08-23 23:41:29
part68 どうすればいいのだろうか。 このまま美波さんと一緒にいて死ぬか。 美波さんと離れて、また再会するのを待つか…。 悩みに悩んだ。 だって、また会える可能性はほぼ無いのだから。 けど、結局1つの答えにたどり着いた。
2018-08-23 23:42:32
part69 俺:…わかった。行くよ。戻る。 美波:うん…。 俺:美波さん。今までありがとう。 美波:○○さんこそ。 俺:すげー楽しかったよ笑 美波:私も!! 俺:いつかまた絶対会おうな? 美波:うん!!☺️ 💏 俺:これで、お別れだよ 美波:待って!これ!
2018-08-23 23:43:27
part70 美波さんは俺に、1つの小さな筒の入れ物を渡した。持った感じ、なにも入っていない軽さだ。 俺:これは?
2018-08-23 23:43:55
part71 美波:もしね、もし○○さんが、 私に会いたくて、恋しくて たまらなくなった時とか、 私の事を想って、本当に辛くなったら。 この包みを開けて筒の中を見てください。 あなたは、きっと救われます。 pic.twitter.com/UKSHQqFlIU
2018-08-23 23:46:20

part72 俺:わかった! 美波:それでは、またいつか。 俺:美波。 美波:はい! 俺:大好きだよ。 美波:私も、大好きです。 💏
2018-08-23 23:47:34
part73 俺たちは最後のキスを交わした。 そして、再び俺は白い光に包まれた。 美波:…………… 美波が何かを、泣きながら悲しそうに言った。 何を言っているのかはわからなかった。 けど、何かを言っているのはたしかだった。
2018-08-23 23:48:12
part74 目覚めると家の布団の上にいた。 あの暑さだ。それすらも懐かしく感じる。 まだ頭がぼーっとする。 俺:んん…あれ…俺って… 自分の置かれている状況を把握した。 俺:本当に帰ってきたんだな…。 そしてカレンダーを見る。 【8月21日】
2018-08-23 23:49:25
part75 俺:えええええええええ!!!!! 母親:なにようるさいわね。 俺:だって!!まだ1ヶ月しかたってない! あの世界に2年以上はいたのに!! 母親:はぁ…寝ぼけてんじゃないわよ どんな夢を見てたの?もう、課題やりなさいよ
2018-08-23 23:50:15
part76 俺:あれ?夢? 自分でもわからなくなる。 けど、その時だった。 ポケットに違和感を感じた。 ポケットに手を突っ込むと、筒の入れ物を掴んだ。
2018-08-23 23:53:49
part77 俺:やっぱり…夢じゃなかったんだ。 俺はそれを、思い出さないように。 タンスの奥深くにしまった。 けど、やはり美波のことは忘れられなかった。 寝ても覚めても美波の笑顔が、声が、 温もりが、頭に浮かんでくる。
2018-08-23 23:57:50
part78 ーーーー この世界に帰ってきてから半年がたった。 もう、3年生になる時期。 大学も決めないと…。 何をしたい?夢はなんだ?って聞かれたよ。
2018-08-23 23:58:28
part79 夢なんて「美波さんに会いたい」くらいしかない けど「人の夢」と書いて『儚い』と読む。そう、こんな夢なんて簡単に叶うわけない。 この世に神様なんているのだろうか。 いるのなら今すぐにも美波さんに会わせてくれよ……。 生憎、俺はもう高3。 ありえない事だとはわかっている。
2018-08-24 00:00:06
part80 それでも俺は美波に会いたくてたまらなかった。 会いたくて会いたくて、でも会うことは出来なくて。 また海に行ってカメを探し回ったり、 色んな方法を試したけど、上手くいくことはなかった。
2018-08-24 00:00:47
part82 すると突然、母親に呼ばれた。 母親:あんたこれなに? 俺:あっ… 母親が差し出したのは、筒の入れ物だった。あの夏の日。奥深くにしまった物。 しかし、思い出さない方が良い事もあると、この時のおれは分からなかった。
2018-08-24 00:02:42
part83 俺:これだ!!! 俺はそれを持って走り出した。 そしてやってきたのはあの日と同じ海。 俺:美波がくれたこれなら… 今いくよ、美波! 美波の姿が頭の中に沢山浮かんできた。 pic.twitter.com/vJbg5hXclq
2018-08-24 00:04:40



part84 【ポンッ】 それと同時に、あの世界に行った時と同じ光が俺の体を包んだ。 俺:これだ!きた! しばらくして、真っ白な世界から 視界が戻ってきた。 そして、俺は……
2018-08-24 00:05:54
part86 何をしにここに来たのか、しかもなんで こんな薄着で冬の海に来ているのか。 何もかもがわからない。 しかも、夏休みの記憶が1ヶ月分、 まるまる綺麗に無くなっていた。 俺:あれ…?俺ってなにしてたんだっけ…!?
2018-08-24 00:08:58
part88 カメ:美波様、あれでよかったのですか? 美波:あれは、私にも○○さんにとっても、1番幸せになれるものなの。 カメ:でもあれは… 美波:そもそも、異種族間の恋愛なんて、禁忌レベルの違反。仕方ないの…… カメ:どうなるのですか? pic.twitter.com/SHaJz8wXVF
2018-08-24 00:11:12


part89 美波:○○さんはあれを開けたら、 私の事を含む、この国に関することを きれいさっぱり全部忘れる。 きっと、もう二度と会うことはない。 そして、二度と私の事が頭に浮かぶことも。
2018-08-24 00:12:12
part90 美波:これで…〇〇さんは私の事で苦しむことは無い…。 カメ:美波様… 美波:うぅ…😢 カメ:美波様、一つ聞いてもいいですか? 美波:なに?
2018-08-24 00:13:18
part92 美波:あの時、ね。あれは 「〇〇さん、ありがとう…。そして、」 pic.twitter.com/tLd4thJkUL
2018-08-24 00:14:49